Person of THE fate〜運命の人〜25
「昨日は、連れと飲みに行ってくるって行ってたよね、電話で」
「うん…」
「連れの彼女が、彼氏の連れに、わざわざハート付きのメール…送るかなぁ?」
ここまで来て、一樹は黙り込んだ。
さおりもそれ以上、何も言わない。
「さおり…こっち来て」
先に口を開いたのは一樹の方だった。
さおりは言われる通り一樹のいる、ベットへ向かう。
一樹は、はぁ…と息を漏らすと
「ゴメン!!」
と頭を下げた。
さおりは冷ややか目で、その姿を見ていた。
さおりの両腕を掴んで頭を下げていた一樹は、顔をあげ、両手を頬に移動させた。
「何か言って…」
縋るような目を向ける一樹。
だけど、さおりは目を逸らしたままだった。
「どうしたら、許してくれる?」
一樹の問い掛けに、やっと口を開く。
「…別れよう?」
「!?」
衝撃で手の力が抜けた一樹。
さおりはその隙に立ち上がり、荷物をまとめた。
一樹の部屋を出たさおりは一人、駅に向かう。
制服のポケットでは、携帯が鳴っていた。
あの後、何度も一樹は説得しようとしていたが、さおりは聞く耳を持たなかった。
彼氏に浮気されてたのに、不思議と涙は出ない。
「うん…」
「連れの彼女が、彼氏の連れに、わざわざハート付きのメール…送るかなぁ?」
ここまで来て、一樹は黙り込んだ。
さおりもそれ以上、何も言わない。
「さおり…こっち来て」
先に口を開いたのは一樹の方だった。
さおりは言われる通り一樹のいる、ベットへ向かう。
一樹は、はぁ…と息を漏らすと
「ゴメン!!」
と頭を下げた。
さおりは冷ややか目で、その姿を見ていた。
さおりの両腕を掴んで頭を下げていた一樹は、顔をあげ、両手を頬に移動させた。
「何か言って…」
縋るような目を向ける一樹。
だけど、さおりは目を逸らしたままだった。
「どうしたら、許してくれる?」
一樹の問い掛けに、やっと口を開く。
「…別れよう?」
「!?」
衝撃で手の力が抜けた一樹。
さおりはその隙に立ち上がり、荷物をまとめた。
一樹の部屋を出たさおりは一人、駅に向かう。
制服のポケットでは、携帯が鳴っていた。
あの後、何度も一樹は説得しようとしていたが、さおりは聞く耳を持たなかった。
彼氏に浮気されてたのに、不思議と涙は出ない。
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