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一つ年下の可愛いあの娘。?

[224]  寒川 草  2007-07-17投稿
ある日、私は職員室にて例の娘と正面向かいでバッタリ会いました。
職員の机と机の狭い空間で、お互いピタリと立ち止まってしまってこのままでは通れません。
ふと、道を譲った方が良いと思いました。
しかし、何も言わずにいるのも忍びない気がしたので、とりあえず勇気を出して一言声を掛けて見る事に。
「あ、ゴメンね」と言い掛けた瞬間、その娘と私は目と目と合いました。
すると、その娘はみるみる内に顔を真っ赤に染めて、その場から逃げるように走り去っていきました。
「……えーと?」
クエスチョンマークが脳内を埋め尽くしていきます。
そんな中で、どうにか考えを巡らせると、私はある結論に至りました。
それは『噂は真実であった』という結論でした。
もしこれが本当ならば、俗に言う、両想いと言うやつでした。
しかし、何故なのだろう。
私は、思案を巡らして、その理由を見いだそうとしました。
しかし、答えは出ませんでした。
なぜなら、一言足りとも会話をした事がなかったから。
普通、話をした事のない人間に好かれられるなど、芸能人でなければ余程ルックスの良い人間しかありえないでしょう。
対して、私の見た目はと言うと、良くもなく悪くもなく、所謂“十人並”という感じです。
ちなみに、この評価は自己分析とは言え、決して自分を下に見たり謙遜しているつもりはさらさらありません。
となると、謎は深まるばかりです。
大体、私はその娘の事が直視できませんでした。
その辺のアイドルよりも遥かに可愛らしいそのルックスと、その娘が無意識に放つキラキラとしたオーラがやたらに眩しくて遠くからでないと、姿を見る事さえ困難だったのです。
だから、話をする事などできるはずもなかった。
まるで、手の届かないアイドルを遠巻きから見ているファンの心境でした。

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