sweet?
「あんた、今年は受験なんだから塾に行ったらどう?」母親が唐突に言った。「面倒くさい」私は即答した。私にとって塾は、ガリ勉の溜まり場と言うイメージしかなかったからだった。もっと言うと私は高校に進学する気さえなかった。しかし、母親に言われるがまま、とりあえず1ヶ月と言う条件で、近所の進学(!)塾に通うことになった。
「こんにちは。」塾長らしき先生が挨拶した。反射神経で頭を下げる私。だが、心の中ではなんで頭を下げなきゃいけないのかと反発のような思いを抱いていた。教室に案内され、見てみると私のクラスはたったの6人のクラスだった。これでは、”烏合の衆”は無理だと思えた。早速、座らされて退屈な数学の授業を聞かなければいけなかった。眠気が最高潮まで迫ったときに教室の戸が開いて、女子が一人入ってきた。彼女はいかにも私とは正反対という好印象な子だった。
「遅くなってすみません。」遅れてきた子が言った。やっぱりだ。私は確信した。こういうタイプの子は私みたいなひねくれ者を敬遠する。私には全く関わりのない子だと・・・・・・。
休み時間にさっきの子が私に声をかけてきた。
「私は、須藤柚子梨。『ゆずり』って読むんだよ。あなたはどこの学校?」「E中。」この返事は我ながら愛想のない返事だなぁと思った。しかし、柚子梨はくじけずに言った。
「E中?ホントに?私もE中なんだけど、全然知らなかった。何組?」
「2組」またしてもこんなやる気のない返事・・・・・・・・・・・・・。しかし、どうしてだろう。他人との会話の答え方で自分が罪悪感を抱くなんて今までなかったのに。この子は変わってる。学校では危険人物で疎まれる私を知らない上に、今も普通に話しかけるなんて。
「私は5組だよ。今度学校でも話そうよ。」柚子梨が笑った。それと同時に私のなかで、わずかな期待が生まれた。この子となら仲良くやっていけるのではないかという本当にわずかな儚い期待が・・・・
「こんにちは。」塾長らしき先生が挨拶した。反射神経で頭を下げる私。だが、心の中ではなんで頭を下げなきゃいけないのかと反発のような思いを抱いていた。教室に案内され、見てみると私のクラスはたったの6人のクラスだった。これでは、”烏合の衆”は無理だと思えた。早速、座らされて退屈な数学の授業を聞かなければいけなかった。眠気が最高潮まで迫ったときに教室の戸が開いて、女子が一人入ってきた。彼女はいかにも私とは正反対という好印象な子だった。
「遅くなってすみません。」遅れてきた子が言った。やっぱりだ。私は確信した。こういうタイプの子は私みたいなひねくれ者を敬遠する。私には全く関わりのない子だと・・・・・・。
休み時間にさっきの子が私に声をかけてきた。
「私は、須藤柚子梨。『ゆずり』って読むんだよ。あなたはどこの学校?」「E中。」この返事は我ながら愛想のない返事だなぁと思った。しかし、柚子梨はくじけずに言った。
「E中?ホントに?私もE中なんだけど、全然知らなかった。何組?」
「2組」またしてもこんなやる気のない返事・・・・・・・・・・・・・。しかし、どうしてだろう。他人との会話の答え方で自分が罪悪感を抱くなんて今までなかったのに。この子は変わってる。学校では危険人物で疎まれる私を知らない上に、今も普通に話しかけるなんて。
「私は5組だよ。今度学校でも話そうよ。」柚子梨が笑った。それと同時に私のなかで、わずかな期待が生まれた。この子となら仲良くやっていけるのではないかという本当にわずかな儚い期待が・・・・
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