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星空の世界の下へ 3

[209]  ララリクロ  2007-07-18投稿
【3】
俺を助けてくれた二人の名前は、千条野 奏(せんじょうの かなで)と近衛塚 姫灯(このえづか ひめひ)。奏は昔からの友達で姫灯は俺の妹。

「・・・状況説明をお願いしたいんですが」
「うん!でもまずは、場所を移動しよ」

というわけで、今は俺が一人暮らししているアパートの一室に移動していた。

「で、何から説明してくれるの?」

俺は、目の前に座る二人を交互に見ていった。

「え〜と、じゃあまず、私達がここにいる理由から」

そう言って姫灯は喋り始めた。

「私達がここにいるのはさっきのアレ、黒いモヤを追って来たからなの」

姫灯は俺の顔色をうかがいながら、話を続けた。

「あれはね、私達の間では<残像>って呼ばれてるの。でも、黒いモヤだから黒とかブラックとか呼ぶ人もいるけど。残像は人の命を奪うの、事故とかに見せかけて。特に生命力がやたらに強い人とかを狙ったりする」
「まあ、いわゆる死神みたいなものね」

奏が横から会話に参加してきた。

「私達が追っていた残像は、何人もの命を奪ってる。これ以上は野放しにできないから遥々私達が来たってコト」

奏はそういうと床にゴロンと横になった。

「わかった。お前達がここにいる理由はわかった。だけど、もう一つ大きな問題がある。質問していいか?」

うん、と姫灯はうなずく。

「いつからお前らは黒いモヤ退治なんか始めたんだ?」

俺がそういうと姫灯と奏は顔を見合わせて、困ったように笑い合った。そしてこう言った。

「中学生くらいの頃からかな?」
「中学!?そんな前からか!おいおい、冗談だろ?」
そして、更に姫灯はこんなコトを付け加えた。

「実はね、お兄ちゃんのまわりにいたお友達さんも私達みたいな残像退治をしてたんだよ」

・・・何?もう一回言ってみ?いや、言って下さい。

「私達のお母さんやお父さん、学校の先生や、商店街のおばさんとかも。というより、私達の住んでいる起瀬野(おこぜの)市全体が残像退治屋みたいなものなの」

ははははは。理解不能。
俺の知らないところで世界の物語はまわっていた

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