魔法戦記2#『グレイル傭兵団』
空は快晴。
澄み渡る青空の下で一つの試練が始まろうとしていた。
『やっと起きたか、カイ』
カイが来たのを確認したのか身の丈を越す大斧を担いだ大男は家業進める手を止めた。
『おう!いつも薪割りご苦労なこった、親父殿』
そう言うとグレイルは苦笑いをしてみせる。
『朝の運動だ、大体おまえらがやることなんだがな』
『で、親父。傭兵団の試験受けに来たぜ!』
『そうだな、最近は人手不足でまぁ…17になるお前でも戦力にはなると、思ってな』
割った薪を一つに束ね、グレイルは近場にあった岩に腰掛けた。
『おれだってこの十年間、剣の修業を欠かさずやってきたんだ。俺でも傭兵団の一員として頑張ってみたいんだ』
強い意志を現にしたカイをグレイルは見据えると、わかった。と口にした。
『カイ、試験内容だがな…』
『なんだ?』
突然、さっき自分が出て来た扉が開く。
『あ〜食った食った〜!』
伸びをしながらレンが出てくる。
『肉ばっか食べてると豚になるよ?』
遅れてスーが出てくる。
そして二人の手には武器があった。
『ほら、カイ試験官の先生方だ』
笑いながらグレイルが言う。
『試験官って…レンとスーじゃん!!』
『グレイル団長〜マジでカイの奴と殺り合うんスか〜?
怠そうな口調でレンは頭を欠く。
『スマンなレン、まぁカイの為だと思ってやってくれ』
『へ〜い』
しばらく固まっていたカイはようやく我に戻る。
『ちょっと待った!殺り合うってなんだ!?試験だろ!』
意気焦るカイの肩にスーは手をポンと置く。
『大丈夫大丈夫、なんか私とレンから一本取れば合格らしいから♪』
『そーそー別に殺しぁしねぇよ?』
『ほっ…よかったそうゆうことなら早く言えって…!?』
二人の言葉に安堵を吐いたのもつかの間、カイは二人の手に持っている物に驚愕する。
『あ、あの〜先生方?今お持ちになってらっしゃる武器とかで戦うって事ないよね?』
『うん、これで手合わせだって』
『ハハハ、ほらカイ武器だ!』
グレイルはそこらにあった木の棒をカイに放る。
『コ、コレで戦えって!?』
カイは覚悟した『死』を
続
澄み渡る青空の下で一つの試練が始まろうとしていた。
『やっと起きたか、カイ』
カイが来たのを確認したのか身の丈を越す大斧を担いだ大男は家業進める手を止めた。
『おう!いつも薪割りご苦労なこった、親父殿』
そう言うとグレイルは苦笑いをしてみせる。
『朝の運動だ、大体おまえらがやることなんだがな』
『で、親父。傭兵団の試験受けに来たぜ!』
『そうだな、最近は人手不足でまぁ…17になるお前でも戦力にはなると、思ってな』
割った薪を一つに束ね、グレイルは近場にあった岩に腰掛けた。
『おれだってこの十年間、剣の修業を欠かさずやってきたんだ。俺でも傭兵団の一員として頑張ってみたいんだ』
強い意志を現にしたカイをグレイルは見据えると、わかった。と口にした。
『カイ、試験内容だがな…』
『なんだ?』
突然、さっき自分が出て来た扉が開く。
『あ〜食った食った〜!』
伸びをしながらレンが出てくる。
『肉ばっか食べてると豚になるよ?』
遅れてスーが出てくる。
そして二人の手には武器があった。
『ほら、カイ試験官の先生方だ』
笑いながらグレイルが言う。
『試験官って…レンとスーじゃん!!』
『グレイル団長〜マジでカイの奴と殺り合うんスか〜?
怠そうな口調でレンは頭を欠く。
『スマンなレン、まぁカイの為だと思ってやってくれ』
『へ〜い』
しばらく固まっていたカイはようやく我に戻る。
『ちょっと待った!殺り合うってなんだ!?試験だろ!』
意気焦るカイの肩にスーは手をポンと置く。
『大丈夫大丈夫、なんか私とレンから一本取れば合格らしいから♪』
『そーそー別に殺しぁしねぇよ?』
『ほっ…よかったそうゆうことなら早く言えって…!?』
二人の言葉に安堵を吐いたのもつかの間、カイは二人の手に持っている物に驚愕する。
『あ、あの〜先生方?今お持ちになってらっしゃる武器とかで戦うって事ないよね?』
『うん、これで手合わせだって』
『ハハハ、ほらカイ武器だ!』
グレイルはそこらにあった木の棒をカイに放る。
『コ、コレで戦えって!?』
カイは覚悟した『死』を
続
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