携帯小説!(PC版)

雨音

[574]  たまみ  2007-07-20投稿
少し眠くなってきた、、
そろそろ寝なきゃ、、、


眠れない
でも眠らなきゃ、、、


眠れない。


てゆうか、これで何ヵ月目?

目を閉じるのが恐い
寂しい
目を閉じると真っ黒になる、、

無になる、、

そして耳鳴りみたいな静寂が針の束になって私の耳に襲い掛かってくる。

もう真夜中だろうな

目を閉じるのはなぜこんなに寂しいの?

なぜこんなに不安なの?

みんなこんな気持ちになるの?

お医者さまも解らないと言った


私だけなの?

雨の音が聞きたい、、、


ピチャン!
 プツ 
プツプツ   

ザーーーーー        
突然の雨音だった。   
嬉しい!!
雨の音は大好き! 私を暖かく包んでくれる

独りぼっちの気分から助けだしてくれる

最初の一粒はどこにおちたのだろう?

今日は少し夜更かしをしよう。

雨音は雨の音楽
雨音は雨のダンス

少し一緒に踊ろう    
元気になってきちゃった!
でもお医者さまが言っていた、、、。
もし、突然元気になったり楽しくなったり力が湧いてきたりしたら、必ず最初にご両親に教えてあげなさいって。         
でも今日は我慢できない!
だって私がお願いしたら雨達が誘いにきてくれたから。

私は裸足でベランダに出た
コンクリートが冷たい

早く暖かい雨粒達とダンスがしたい!

私は手摺りに足をかけた

真っ黒な視界が急に鮮やかになった。

下の方で小さくなった車のテールランプ達が雨に滲んでピカピカの輪を描いている、、、、、綺麗!!

早くあそこに行きたい!!早く暖かい雨に包まれてダンスがしたい!!

その瞬間私の爪先は冷たい手摺りにさよならをした


私は雨粒になった

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