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Person of THE fate〜運命の人〜30

[332]  じゅりあ  2007-07-20投稿
『まもなく電車が到着します』
アナウンスが流れ、さおりは席を立つ。

電車のやって来る方向に目をやると、階段を上がって来る人影が見えた。

白宮工業の制服を来た学生だ。

(こうちゃん…)

光太郎が白宮工業だと知って、白宮の制服を見るといつも思い出していた。

自然とその学生を目で追う。
電車が到着し、ドアが開くと彼は乗り込んだ。

「!?」

さおりは驚きでその場から動けずにいた。
目で追っていた彼が、いつかの写真の“彼”と重なったからだ。

(嘘…!そんな…)

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