携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> 魔法戦記3#『え?木の棒で!?』

魔法戦記3#『え?木の棒で!?』

[184]  みるく  2007-07-21投稿
『では傭兵団の試験を始めるとしよう!』

グレイルは立ち会いの位置まで下がる。

『ど〜れ、いっちょもんでやるかな〜』

レンが気楽な声を上げる。

『ちょっ…まてまて!レン!オレの武器!木の棒!!』

カイは今にも折れてしまいそうな木を見せ付ける。


『そ、それは!?伝説の破壊の剣!!』


『違うわ!!お前の目はふし穴かぁ!!?』

『グレイル団長、始めの合図を…』

そんなカイとレンを尻目にスーはグレイルに声を掛ける。

『うむ、わかった。では…始め!!』


『え?待って!?』


始めの声と同時にレンとスーはカイから後ずさる。

『ちくしょう…イジメだ…やるしかないのか?木の棒で!?』

対峙するレンとスーの様子を伺いながらカイはようやく構える。

『おら、カイどうした?来ないならこっちからいくぜぇ!?』

レンが飛び出してくる。

その手にあるのは”ランス”と呼ばれる長い柄の先に鋭利な刃が付いた武器。


(ど、どうする!?受け流すしか…コレじゃあ受け止めれねぇ!)

レンが片手を突き出す、同時に刃が眼前に迫ってくる。

が、瞬間的にカイは逃げ出す。

『ギィヤァァァア!?殺す気じゃねーかぁ!!話が違うぞ親父ぃ!』

『それが試練だ、ウンウン…』

腕を組みグレイルは納得したかのようにしてみせる。

『あっ…カイ逃げんなこら!』

『黙れー!人殺し!それに逃げてなんかない!!戦略的撤退だー!!!』

『ったく、今のは寸前で止める突きなんだが…』

背中を見せ、逃げるカイを見ながらレンは呟く。

『わたしに任せて』

そう言うとスーは懐から二丁の拳銃を取り出した。

『お、おいスー?あくまでも試験なんだから手加減…』

レンはただならぬ気配を立たせるスーに問い掛けるが…

『無論、わたしに手加減という選択肢はない!』

スーの拳銃がカイへと狙いを定める。

そして乾いた音とともに銃口が火を噴いた。

『や、やめて〜!?』

カイは弾丸による足元の崩れにさらに逃げ戸惑う。
お構いなしにスーは引き金を絞り続けた。

『あはは!どうしたの?カイ?死ぬわよ〜♪』


スーの楽しげな声が広場に響く。

感想

感想はありません。

「 みるく 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス