Person of THE fate〜運命の人〜31
電車に乗り込んだ光太郎は、ホームに立つ女学生と目が合った。
星窪女学園の制服だ。ちえみが着てるのを何度も見て覚えている。
『ドアが閉まります』
アナウンスが聞こえた。
(え…泣いてる…?)
目を逸らした彼女を見て、まさかと思った。
黒いミディアムの髪に、奥二重気味の目…。
少し距離はあっても、視力の良い光太郎にはわかった。
(…さおりん!!)
そう思った時には、もうドアは閉まっていた。
握り拳をドアに押しつける。
光太郎の心臓はいつもより早く高鳴っていた。
(まさか…)
不自然に涙を流していた彼女。
さおり本人と決まった訳ではない。
だが、もし本人だったとしたならば、何故あんな顔をして涙までも流していたのか…?
確かめたいと思った。
彼女がまだ、あの駅にいるとは限らない。
それでも光太郎は自分の気持ちを抑えられず、隣の楽加賀駅で降りた。
光太郎は足早に向かいのホームへ回る。
(早く来てくれ!)
なかなか来ない電車を祈りながら待つ。
5分も経てばやって来たが、光太郎からすれば、もっと長く感じた。
やがて目的の場所へと到着する―。
星窪女学園の制服だ。ちえみが着てるのを何度も見て覚えている。
『ドアが閉まります』
アナウンスが聞こえた。
(え…泣いてる…?)
目を逸らした彼女を見て、まさかと思った。
黒いミディアムの髪に、奥二重気味の目…。
少し距離はあっても、視力の良い光太郎にはわかった。
(…さおりん!!)
そう思った時には、もうドアは閉まっていた。
握り拳をドアに押しつける。
光太郎の心臓はいつもより早く高鳴っていた。
(まさか…)
不自然に涙を流していた彼女。
さおり本人と決まった訳ではない。
だが、もし本人だったとしたならば、何故あんな顔をして涙までも流していたのか…?
確かめたいと思った。
彼女がまだ、あの駅にいるとは限らない。
それでも光太郎は自分の気持ちを抑えられず、隣の楽加賀駅で降りた。
光太郎は足早に向かいのホームへ回る。
(早く来てくれ!)
なかなか来ない電車を祈りながら待つ。
5分も経てばやって来たが、光太郎からすれば、もっと長く感じた。
やがて目的の場所へと到着する―。
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