Person of THE fate〜運命の人〜34
「ゴメン…困る事言って」
光太郎は視線を落とす。
自分の気持ちをぶつけても、さおりの迷惑にしかならないとわかっていたからだ。
さおりが口を瞑って言った。
「私も、我慢すんの辞めるっ…」
「え?」
さおりの言葉に思わず聞き返した。
「私、彼氏と別れたの…」
目を丸くして驚く光太郎。
「彼氏といても、こうちゃんの事が忘れられなかった…」
ため込んでいた気持ちを吐き出すかの様に言う。
「ま、マジで…?」
光太郎は、信じられないと言った感じだ。
さおりが頷くと光太郎はたまらなくなって、さおりへ近づく。
「こんな寒いのに、何でマフラーなし?」
「ガッコに忘れちゃった…」
光太郎は自分がしていたマフラーをさおりに掛けると
思い切り抱き締めた。
(やべ…顔が…)
嬉しくて、変な顔をしてるんじゃないかと心配する光太郎。
「俺、さおりんの運命の人になれるかな…」
耳元で囁かれて、さおりはまた頷く。
「それに、もし運命の人じゃなかったとしても―\r
私はそう思ってるから」
「あ、雪…」
ふわり、舞散る雪。
初雪が降り、クリスマスソングが流れる中、二人は初めてのキスを交わした―。
END
光太郎は視線を落とす。
自分の気持ちをぶつけても、さおりの迷惑にしかならないとわかっていたからだ。
さおりが口を瞑って言った。
「私も、我慢すんの辞めるっ…」
「え?」
さおりの言葉に思わず聞き返した。
「私、彼氏と別れたの…」
目を丸くして驚く光太郎。
「彼氏といても、こうちゃんの事が忘れられなかった…」
ため込んでいた気持ちを吐き出すかの様に言う。
「ま、マジで…?」
光太郎は、信じられないと言った感じだ。
さおりが頷くと光太郎はたまらなくなって、さおりへ近づく。
「こんな寒いのに、何でマフラーなし?」
「ガッコに忘れちゃった…」
光太郎は自分がしていたマフラーをさおりに掛けると
思い切り抱き締めた。
(やべ…顔が…)
嬉しくて、変な顔をしてるんじゃないかと心配する光太郎。
「俺、さおりんの運命の人になれるかな…」
耳元で囁かれて、さおりはまた頷く。
「それに、もし運命の人じゃなかったとしても―\r
私はそう思ってるから」
「あ、雪…」
ふわり、舞散る雪。
初雪が降り、クリスマスソングが流れる中、二人は初めてのキスを交わした―。
END
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