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クラウン・ドールズ

[394]  マユ  2007-07-22投稿
「ヤマザキさん…これって…」
「トカシの仕業だな…」

トカシ…土の中に棲むケモノの一種で、その名の通り特殊な液体で何でも溶かしてしまう…実際、目の前にはトカシの犠牲になった人間が大量に横たわっている。新人の俺が闘うには危険すぎる相手だと思うが…

「応援呼んだ方がいいな…スズキとテルでいいだろ、あいつらどうせ暇だし。」

スズキさんは、ヤマザキさんが一番信頼している人。いつもダラダラしてるし、あんまり喋らないけど、かなり凄腕の剣豪らしい。ちなみに剣豪とは、カタナっつう細い剣を使う人のこと。
テルは俺と同期の新人剣士。この前会ったときはかなりでかい剣を持ってたけど…

「あ…スズキさんですか?ケンですけど、テルつれて応援に来てくれません?…トカシです。はい…ヤマザキさんもいっしょっす。じゃあおねがいしまーす!」
「どうだった?」
「来てくれるみたいですよ。あくびしてましたけど。」

三十分後、スズキさんとテルが到着した。スズキさんは愛刀の『アサギリ』と『ヨギリ』を腰に帯びている。かなり様になっているが、テルの巨大な剣『ディバーン』は、ちびのテルの二倍近くあって、ぜんぜん似合ってない…でもテルは何故か自信満々だ…

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