殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐19
神谷の話を聞いた佳奈美はキョトンとしていた。
「私が工作員…? 私…工作員と言われても私何も出来ませんよ…」
「今のままではな。
だから君には明日から二週間、勇と一緒に戦闘訓練を受けて貰らう。」
戦闘訓練…佳奈美は頭が回らなくなって来た。
「局長!!俺もですか?」
「だからお前を呼んだんだ。お前もヘレナと一緒にやっただろ。
今度はお前が新人の面倒を見てやる番だ。」
勇は「しかたがないなー」と神谷に聞こえない程小さい声で呟いて渋々OKした。
「じゃあ勇頼んだぞ。明日は朝の7時に此所を出発するからな。」
「あっあのー、ちょっと…いきなりそんな事言われても…」
「悪いが断る事は出来んぞ。
もし断るのであれば君を此所に居候させる事は出来ない。これは君の上司である私の命令でもある。
以上だ。」
神谷はさっきとは打って変わって険しい表情でそう言うと部屋から出て言った。
*
翌日迷彩服を着た二人はカーテンで締め切ってある黒いバンに乗せられた。
目的地に着くまで佳奈美は車に揺られながら不安で体を震わしていたのだが一方の勇はいびきをかきながらグースカと眠っていた。
*
出発から2時間後。二人が車を降りるとそこは深い森に囲まれた空き地の様な場所だった。
二人に続いて神谷が車から降りて戦闘訓練の説明を始めた。
「これから二週間の内に地図に記されたチェックポイントまで行って貰う。
地図や武器などの必要最低限の道具は車のトランクのに入っているリュックに入っている。
ちなみに食料、つまり血は現地調達だからな。
オニかそこら辺の動物を殺して飲め。」
神谷の言葉に佳奈美は青ざめた。
「オニって…
人を喰う化け物がいるんですか!?」
困惑する佳奈美に神谷は。
「そういう事だ。 もしそれが出来なければ勇の血を飲め。」
その台詞を聞いて二人の顔は真っ赤になった。
「首筋にがぶり付いてチューって。」
「局長!こんな時に不謹慎ですよ!!
命懸けの訓練なんですから少しは真面目に説明して下さい!!」
勇が声を荒げると佳奈美の顔は蒼白になった…
「大丈夫だ!!俺がお前を死なせはしないから。」
「……」
一時間後の10時に戦闘訓練はスタートした。
「私が工作員…? 私…工作員と言われても私何も出来ませんよ…」
「今のままではな。
だから君には明日から二週間、勇と一緒に戦闘訓練を受けて貰らう。」
戦闘訓練…佳奈美は頭が回らなくなって来た。
「局長!!俺もですか?」
「だからお前を呼んだんだ。お前もヘレナと一緒にやっただろ。
今度はお前が新人の面倒を見てやる番だ。」
勇は「しかたがないなー」と神谷に聞こえない程小さい声で呟いて渋々OKした。
「じゃあ勇頼んだぞ。明日は朝の7時に此所を出発するからな。」
「あっあのー、ちょっと…いきなりそんな事言われても…」
「悪いが断る事は出来んぞ。
もし断るのであれば君を此所に居候させる事は出来ない。これは君の上司である私の命令でもある。
以上だ。」
神谷はさっきとは打って変わって険しい表情でそう言うと部屋から出て言った。
*
翌日迷彩服を着た二人はカーテンで締め切ってある黒いバンに乗せられた。
目的地に着くまで佳奈美は車に揺られながら不安で体を震わしていたのだが一方の勇はいびきをかきながらグースカと眠っていた。
*
出発から2時間後。二人が車を降りるとそこは深い森に囲まれた空き地の様な場所だった。
二人に続いて神谷が車から降りて戦闘訓練の説明を始めた。
「これから二週間の内に地図に記されたチェックポイントまで行って貰う。
地図や武器などの必要最低限の道具は車のトランクのに入っているリュックに入っている。
ちなみに食料、つまり血は現地調達だからな。
オニかそこら辺の動物を殺して飲め。」
神谷の言葉に佳奈美は青ざめた。
「オニって…
人を喰う化け物がいるんですか!?」
困惑する佳奈美に神谷は。
「そういう事だ。 もしそれが出来なければ勇の血を飲め。」
その台詞を聞いて二人の顔は真っ赤になった。
「首筋にがぶり付いてチューって。」
「局長!こんな時に不謹慎ですよ!!
命懸けの訓練なんですから少しは真面目に説明して下さい!!」
勇が声を荒げると佳奈美の顔は蒼白になった…
「大丈夫だ!!俺がお前を死なせはしないから。」
「……」
一時間後の10時に戦闘訓練はスタートした。
感想
感想はありません。