星空の世界の下ヘ 8
【8】
俺と『赤』は病院の中庭に立っていた。『赤』は構えずにただこちらを見ている。
「ダメ!絶対に戦うなんて許さない!勝てるわけないんだから、やめて!」
鷹直はさっきからずっと俺を引き止めている。まあ、戦う力もないのにいきなり本命の敵と戦うなんてムリはあるけど。
「平気だって。大丈夫」
ハッキリ言って俺は『赤』がどれだけ強いか知らない。だからこの時はこんなに簡単にそんな言葉が出たのだろう。
「ムリ!やめて!死んじゃう!」
「お嬢さん。こちらを向いていただけるかな?」
そう言った『赤』の方を鷹直が向いた瞬間、鷹直はガクっと体を倒した。
「鷹直!?お前何した!」
「少し眠ってもらったのだよ。君と早く手合わせがしたいものでね」
確かに眠っているだけだ。ほっとして、俺は眠っている鷹直を中庭のベンチに寝かせて、敵を睨んで構えた。
「いくぞ!『赤』っての!」
「ああ、始めよう」
俺はダッシュで『赤』まで駆けていった。走ったまま思いきり相手の顔面にパンチを食らわす。これはうまく防御される。少し離れて今度は中段に蹴りを入れる。これを相手は後ろにかわす。すかさず追い詰めて回し蹴り。
「・・・・・・」
回し蹴りは相手の腹に深く、突き刺さった。俺はそこから、渾身の右ストレートを顔面に向けて放った。
「入った・・・・」
自分でも驚くくらい綺麗に顔面に入った。そのまま『赤』は倒れる。
「あれ?勝った・・・」
あっけない。これが『赤』・・・・?
すると、『赤』はふぅと言って立ち上がる。
「正直驚いたよ。ただの人間の拳がここまで・・効かないなんて」
「えっ?効いてない?」
「すまない。こちらから言い出してなんだが飽きてしまった。終わりにしよう」
そう言って横を通り過ぎる『赤』。
「待てよ!俺はお前に攻撃すらされてないじゃないか!」
すると『赤』は振り返りこう言った。
「じゃあ、君の左胸から出ている赤い液体は何かね?」
「え?」
見ると自分の体は赤色で染まっていた。
俺と『赤』は病院の中庭に立っていた。『赤』は構えずにただこちらを見ている。
「ダメ!絶対に戦うなんて許さない!勝てるわけないんだから、やめて!」
鷹直はさっきからずっと俺を引き止めている。まあ、戦う力もないのにいきなり本命の敵と戦うなんてムリはあるけど。
「平気だって。大丈夫」
ハッキリ言って俺は『赤』がどれだけ強いか知らない。だからこの時はこんなに簡単にそんな言葉が出たのだろう。
「ムリ!やめて!死んじゃう!」
「お嬢さん。こちらを向いていただけるかな?」
そう言った『赤』の方を鷹直が向いた瞬間、鷹直はガクっと体を倒した。
「鷹直!?お前何した!」
「少し眠ってもらったのだよ。君と早く手合わせがしたいものでね」
確かに眠っているだけだ。ほっとして、俺は眠っている鷹直を中庭のベンチに寝かせて、敵を睨んで構えた。
「いくぞ!『赤』っての!」
「ああ、始めよう」
俺はダッシュで『赤』まで駆けていった。走ったまま思いきり相手の顔面にパンチを食らわす。これはうまく防御される。少し離れて今度は中段に蹴りを入れる。これを相手は後ろにかわす。すかさず追い詰めて回し蹴り。
「・・・・・・」
回し蹴りは相手の腹に深く、突き刺さった。俺はそこから、渾身の右ストレートを顔面に向けて放った。
「入った・・・・」
自分でも驚くくらい綺麗に顔面に入った。そのまま『赤』は倒れる。
「あれ?勝った・・・」
あっけない。これが『赤』・・・・?
すると、『赤』はふぅと言って立ち上がる。
「正直驚いたよ。ただの人間の拳がここまで・・効かないなんて」
「えっ?効いてない?」
「すまない。こちらから言い出してなんだが飽きてしまった。終わりにしよう」
そう言って横を通り過ぎる『赤』。
「待てよ!俺はお前に攻撃すらされてないじゃないか!」
すると『赤』は振り返りこう言った。
「じゃあ、君の左胸から出ている赤い液体は何かね?」
「え?」
見ると自分の体は赤色で染まっていた。
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