その時彼女に?
携帯が大音量で音楽を鳴らす。
いま人気の歌だ。
俺はそれを着メロに使っている。
どうやらメールが入ったらしい。
俺は呻きながらベットから起き上がってメールを見た。
それは梨絵からのメールだった。
[拓也へ]
「もう着いて待っているんだけど?呼び出しておいて遅刻ですか?待ち合わせは10時じゃなかったの?」
しばらくまだ起きていない頭で考える……
改めて携帯の時計をよく見てみる。
[AM-11:19-?]
「うわぁ〜?ヤバい?寝過ごした〜?」
俺はハイスピードで着替えを済ませると、待ち合わせ場所の学校裏の神社へと全力で走り出した。
そう、俺は昨日梨絵に学校裏の神社に来てくれと言っていたのだった。
ある事を伝えるために…
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