携帯小説!(PC版)

絵空事?

[175]  あかり  2007-07-29投稿
真夜中の公園のブランコはギイギイと音を立てる。
「いっちゃったよ」幸子は空を見ていた。
「タイムイズアロー」自然に出た私の英語に幸江は眉を潜めたがなにも言わずポカリを手渡した。
一般に言われる老化現象が普通の人より極端に遅い私の外見は実年齢の約三分の一ぐらいに見える。こんな面して実はもう五十歳だなんて誰も信じてくれやしない。ただ現実を間の当たりにした友人たち、例えば幸子はその事実を否定することができなかった。二十年前と比べると幸子は随分老けた。
アメリカにこの体質の検査の為に渡った私はずるずると帰国を先伸ばしにしていた。終った後も私は日本に戻ろうとしなかった。
世界中の医学知識を総合した結果、私はヒトではないという結論がでた。簡潔に言えば原因不明。アメリカに溜まることは楽だった、研究対象として私を求める研究所が多数あったからだ。
けれど、幼馴染みの幸子からの手紙は私を日本へ引き戻した。―三井直樹が死んだのだ。

感想

感想はありません。

「 あかり 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス