好きです
誠一とあたしは幼なじみという関係だった。
すごく仲良くて、毎日のように2人で遊んでた。
あたしが誠一を好きになったのは小2のとき。
でも誠一にはスキナヒトがいるのを知って、あきらめた。
あたしは中1まで誠一に片思いをしていた。高校が離れてしまってあんまり会うこともなく、1年が過ぎていった。
メールで連絡はとっていたけれど、前のように遊んだりすることはなくなった。
そんなこんなであたしも高校2年生になった。
そりゃ彼氏がいてもおかしくない年頃なんだけど…できるはずがなかった。だってあたしは心のどこかで誠一のことをあきらめていなかった。あきらめられなかった。
好き。好き。誠一が大好き。
あたしには彼に、誠一にこの想いを伝えようと何度も思った。
だけど勇気がなかった。
あたしが告白することで誠一との楽しい日々も、たくさんの思い出も全て辛いものに変わってしまうのではないかと恐れたからだ。
誠一との関係が崩れてしまうのは避けたかった。
高校3年の春。
急に誠一から電話がかかってきた。
「よっ、元気?」
『せっ…誠一!どうしたの、電話なんて。めずらしい。』
久しぶりに聞いた誠一の声はなんだか前より男らしくてあたしの胸を高ぶらせた。
「俺さ、引っ越すことになったんだ。関東のほうに。」
『引っ越す…?』
「うん。報告遅れてゴメンな。去年の秋頃に決まってたんだけどさ。なんか言いそびれちゃってさ。」
『……』
「おーい!人の話聞ぃてっかぁ?」
『…ぅん。』
あまりにも突然のことで、驚いたのもあった。
だけどそれ以上に誠一がいなくなってしまうショックと…涙が込み上げてきて、普通に話せる状態ではなかった。
『ゴメン誠一!』
ガチャン!
それだけいってあたしは電話を切ってしまった。
それから4日後、誠一からメールが来た。
−−明日福岡を発つ。今までありがとう。たまにメールするよ。
よかったら見送りに来て。−−
『誠一…』
その夜はなかなか眠れなかった。
涙が止まらなかった。
あたしは次の日、空港へ行った。
『誠一!!』
思わず叫んだ。誠一の顔を見たらまた涙がでてきた。
『あたし誠一が好き!好き!』
誠一があたしの涙を大きな手で拭った。
「なんで俺より先に言うんだよ」
誠一はそう言って笑った。
すごく仲良くて、毎日のように2人で遊んでた。
あたしが誠一を好きになったのは小2のとき。
でも誠一にはスキナヒトがいるのを知って、あきらめた。
あたしは中1まで誠一に片思いをしていた。高校が離れてしまってあんまり会うこともなく、1年が過ぎていった。
メールで連絡はとっていたけれど、前のように遊んだりすることはなくなった。
そんなこんなであたしも高校2年生になった。
そりゃ彼氏がいてもおかしくない年頃なんだけど…できるはずがなかった。だってあたしは心のどこかで誠一のことをあきらめていなかった。あきらめられなかった。
好き。好き。誠一が大好き。
あたしには彼に、誠一にこの想いを伝えようと何度も思った。
だけど勇気がなかった。
あたしが告白することで誠一との楽しい日々も、たくさんの思い出も全て辛いものに変わってしまうのではないかと恐れたからだ。
誠一との関係が崩れてしまうのは避けたかった。
高校3年の春。
急に誠一から電話がかかってきた。
「よっ、元気?」
『せっ…誠一!どうしたの、電話なんて。めずらしい。』
久しぶりに聞いた誠一の声はなんだか前より男らしくてあたしの胸を高ぶらせた。
「俺さ、引っ越すことになったんだ。関東のほうに。」
『引っ越す…?』
「うん。報告遅れてゴメンな。去年の秋頃に決まってたんだけどさ。なんか言いそびれちゃってさ。」
『……』
「おーい!人の話聞ぃてっかぁ?」
『…ぅん。』
あまりにも突然のことで、驚いたのもあった。
だけどそれ以上に誠一がいなくなってしまうショックと…涙が込み上げてきて、普通に話せる状態ではなかった。
『ゴメン誠一!』
ガチャン!
それだけいってあたしは電話を切ってしまった。
それから4日後、誠一からメールが来た。
−−明日福岡を発つ。今までありがとう。たまにメールするよ。
よかったら見送りに来て。−−
『誠一…』
その夜はなかなか眠れなかった。
涙が止まらなかった。
あたしは次の日、空港へ行った。
『誠一!!』
思わず叫んだ。誠一の顔を見たらまた涙がでてきた。
『あたし誠一が好き!好き!』
誠一があたしの涙を大きな手で拭った。
「なんで俺より先に言うんだよ」
誠一はそう言って笑った。
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