風の想い〜序章〜 「金田風丞、帰宅部です」
?:「俺がお前を甲子園に連れてってやる!だから、俺の側で見といてくれ!!!」
俺の名前は金田風丞(かねだふうすけ)。兵庫県の日野風高校に通っている高校1年生。部活は帰宅部。しかし、小学校はリトルリーグで、中学校では名門チームで野球をやっていた。ポジションは小、中学校共にピッチャーだった。
中学校最後の大会、俺らのチームは全国大会の決勝まで勝ち上がっていた。決勝戦当日。いつものように家を出て試合会場に向かっている途中、車とぶつかってしまった。幸いな事に右腕が少し接触しただけで大事には至らなかった。しかし、この事故が俺に大きな災いをもたらした。
試合会場につき、試合の準備をしていた時だ。キャッチボールを始めた時、今までに経験したことのない激痛が肩を襲った。
風丞「うわあぁぁぁ…」
思わず叫んでしまった。チームメイトが駆けよってきた。
チームメイト:「おい、風丞どうした!?」と尋ねた。
風丞:「な、なんでもない。ただ緊張をほぐすために叫んだだけや。」
チームメイト:「なんや、びっくりしたやんけ。」
風丞:「すまん、すまん。」
みんなは笑っていた。俺も笑っていたが内心は『やばい…この痛みはさっき車にぶつかった時のやつやろな。どうしよ…』と焦っていた。ブルペンに入り、ピッチングをするものの痛さのあまり球に勢いがない。
キャッチャー:「おい風丞。どないしたんや?球に全然勢いないぞ。」
風丞:「今日は調子いいから、ブルペンではフォームだけ気を付けてるからしょうがない。本番は大丈夫やから、任せとけ!」
キャッチャー:「それやったらいいけど…よし、風丞今日は絶対勝とな!」
風丞:「おう!」
―――カキーン!!カキーン!!カキーン!!俺は肩の痛みを我慢しながら投げていたが、やはり勢いのないボールは相手チームに打たれてしまった………。5回12失点コールド負けという最悪の結果に終わってしまった。その夜、俺は自分のふがいないピッチング、そして何よりも信頼してくれたチームメイトに嘘をつき、負けてしまった事に悔やんでも悔やみきれなかった。『もう野球は辞めよう…』そう思った。だから、高校では帰宅部になった。
続く……
俺の名前は金田風丞(かねだふうすけ)。兵庫県の日野風高校に通っている高校1年生。部活は帰宅部。しかし、小学校はリトルリーグで、中学校では名門チームで野球をやっていた。ポジションは小、中学校共にピッチャーだった。
中学校最後の大会、俺らのチームは全国大会の決勝まで勝ち上がっていた。決勝戦当日。いつものように家を出て試合会場に向かっている途中、車とぶつかってしまった。幸いな事に右腕が少し接触しただけで大事には至らなかった。しかし、この事故が俺に大きな災いをもたらした。
試合会場につき、試合の準備をしていた時だ。キャッチボールを始めた時、今までに経験したことのない激痛が肩を襲った。
風丞「うわあぁぁぁ…」
思わず叫んでしまった。チームメイトが駆けよってきた。
チームメイト:「おい、風丞どうした!?」と尋ねた。
風丞:「な、なんでもない。ただ緊張をほぐすために叫んだだけや。」
チームメイト:「なんや、びっくりしたやんけ。」
風丞:「すまん、すまん。」
みんなは笑っていた。俺も笑っていたが内心は『やばい…この痛みはさっき車にぶつかった時のやつやろな。どうしよ…』と焦っていた。ブルペンに入り、ピッチングをするものの痛さのあまり球に勢いがない。
キャッチャー:「おい風丞。どないしたんや?球に全然勢いないぞ。」
風丞:「今日は調子いいから、ブルペンではフォームだけ気を付けてるからしょうがない。本番は大丈夫やから、任せとけ!」
キャッチャー:「それやったらいいけど…よし、風丞今日は絶対勝とな!」
風丞:「おう!」
―――カキーン!!カキーン!!カキーン!!俺は肩の痛みを我慢しながら投げていたが、やはり勢いのないボールは相手チームに打たれてしまった………。5回12失点コールド負けという最悪の結果に終わってしまった。その夜、俺は自分のふがいないピッチング、そして何よりも信頼してくれたチームメイトに嘘をつき、負けてしまった事に悔やんでも悔やみきれなかった。『もう野球は辞めよう…』そう思った。だから、高校では帰宅部になった。
続く……
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