愛したい...(22)
「お…兄ちゃん?」
肩元で怯えるというより驚いた様な感じで俺を呼ぶ
「もう嘘つかんでええから…
帰れとも言わん。
会いたいならお前の母親の病院も探す
聞いてほしい事あんなら本間の事なら何でも聞くしだから…」
抱き寄せたせいで女の顔は俺の肩元にあって見えない
「寂しい事言うな
あんな顔…すんなよ」
顔は見えない。
微かに震える体を俺はただもう一度抱きしめた
―寂しいなら側にいてやりたいと思う。
全部の感情が今繋がった。
俺は声を出して泣きわめくましろを腕の中で抱き止め
ただ愛しくて愛しくて
愛したい と思った
肩元で怯えるというより驚いた様な感じで俺を呼ぶ
「もう嘘つかんでええから…
帰れとも言わん。
会いたいならお前の母親の病院も探す
聞いてほしい事あんなら本間の事なら何でも聞くしだから…」
抱き寄せたせいで女の顔は俺の肩元にあって見えない
「寂しい事言うな
あんな顔…すんなよ」
顔は見えない。
微かに震える体を俺はただもう一度抱きしめた
―寂しいなら側にいてやりたいと思う。
全部の感情が今繋がった。
俺は声を出して泣きわめくましろを腕の中で抱き止め
ただ愛しくて愛しくて
愛したい と思った
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