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ディフェンド ”灰色の城” 23

[365]  2006-03-08投稿
 「ところで、『レイーブの城』に行った君達の仲間って・・・?」
 「あぁ・・・龍華ってんだ」
 舞達は一瞬驚いた顔をしてからこぉ言った。
 「龍華って・・・夢玉(むぎょく)を作った奴だよな・・・?」
 「うん・・・」
 「夢玉・・・って?」
 怜が尋ねる。
 「夢玉は、文字どうり夢をかなえるものなの。それに願えばどんな物でも簡単に叶っちゃう、ってわけ」
 「ねぇ、啓吾。今回のって、夢玉が関係してるんじゃ・・・―――」
 その時、下からものすごい数の針が襲ってきた。
 「なっ・・・!なにこれっ!!」
 「任せろっ!!」
 翔はそう言うと、手を前に突き出し力を込めた。すると、巨大な蝶の周りに透明なシールドが張られた。
 「シールド・・・?」
 「そうだよ。翔の能力は『守備』すること。私は『蝶』を操れるの」
 だが、針の威力はさらに増してとうとう、シールドが壊れてしまった。
 「う、うわ―――っ!!!」
 まっさかさまに下に4人が落ちていく。
 
 「・・・ったぁ・・・」
 啓吾が頭を抱えながら言う。
 幸い木の葉が溜まっている所に落ち、無事だった。
 「あっ・・・怜と翔はどこだっ・・・?」
 「えっ・・・いないのぉっ?!」
 どうやら啓吾と舞は怜たちと逸れてしまったようだ。
 「ま、とりあえず『レイーブの城』を探そうぜっ」
 と、言って歩いていく。
 
 「あぁぁっ!」
 「んぁっ?!」
 啓吾と舞が見たのは巨大な灰色の壁が壊れかけている城だった・・・。









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