紅いアクマと私05
私は緊張していた。
だって目の前に人間じゃないやつがいるんだもの。
最初はコスプレかと思ったけどね。
「種族は、天使だ」
・・・・
「嘘ォ!?」
私はつい大声で言ってしまった。
さっきまでの緊張感は消えた。
だって・・・
「天使?嘘でしょ」
こんな紅い天使なんかいるわけない。
この・・・アルカディアとかいう奴は少し小首を傾げて言った。
「確かに俺は少し珍しいけど一般的な天使だぞ?」
至極真面目に言った。
私の中の何かが音をたてて崩れていった・・・。
「めっ、珍しいってあんた!天使は普通・・・白い羽でしょ!?」
しかし奴は
「何か間違っていないか?天使の羽は普通紫だぞ」
「白いのは・・・悪魔だろ?」
嘘・・・・
でも頭はどこか冷静で、おかしな質問をしてしまった。
「じゃあなんであんたは紅いの?紫じゃないの?」
その後、私達は情報交換をした。
まず、こいつはやっぱり天使だということ。
天使は羽の色で、能力などに違いがあること。
黒は、最高らしい。
最も崇められる色で、魔力?もすごいらしい。また、今の天使の王様は「大聖黒神」と言う位(称号みたいやつ)らしい。
次が赤。
赤も結構珍しいらしい。生まれる?確率は10%ないとか。
こいつの「大聖緋人」っていうのも、多分すごいんだろうな。
次が紺。
藍とも言うらしい。
それが出生率25%くらい。
最後が紫。
70%くらい?
これが一般的。
・・・一般的な天使の羽は紫。
はあ・・・。
あと目の色でもまた色々あるらしい。
黒がやっぱりトップらしい。
また、悪魔も天使とシステム?はほとんど同じらしいけど。
上から銀、水色、黄色、白・・・らしい。
・・・・なんだかなあ。
今日は、ためいきをたくさんついた、と思った。
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