それでもこの世界が好きだから…4時間目
古い文集の本を手にとって美久さんは表紙をめくり出しました。
私も美久さんの背後越しに本を見ることに。
「60年前の生徒達の文集か…美月さんの文集は……あった!」
あっ…。へ〜私文集なんて書いてたんだ〜。
短時間で私の事を暴いていく、佐々木 美久さんにはビックリです。
自分が何年かけてもわからなかった事が次々と明確になっていくんです。
それにしても…私って、どうして死んだのかな?
さ、殺人とか…?あんまり怖いのはやだな〜。
昔の事は…あんまりよく覚えていません。
60年も前の事だから…
だけど、自分の過去…急に思い出したくて、知りたくて…。
その”答え”美久さんなら見つけてくれるはず…
「タイトル、ツワブキの花…”小さく輝く花達はいつしか大きく育ち…”ツワブキ?そんな花の名前知らないな…」
ツワブキ…自分で書いた文集なんですが…私にも思い出せません。
でも…どこかで聞いたような…。
今度は花の図鑑を美久さんは持ってきていました。
「ツワブキ…これがツワブキか〜黄色い小さな花のことだったんだ。ん!?そーいえばこの花…」
黄色い小さなツワブキを見た瞬間、私は昔の記憶を全て思い出したんです。
美久さんは何かを思い出したように図書室を飛び出しました。
その後を私は追います。
昔の記憶…、そうだ私には『妹』が居て…。
続
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