私の好きな人・2
草薙 慧(くさなぎけい)
それがあの先輩の名前だと知ったのはつい昨日…
花岡先輩に探りを入れてもらって…
「草薙先輩…かぁ…」
そう言いながら図書室のドアを開ける。
高校に入学して初めての夏…クーラーが効いている図書室は涼しみに来た人が大体だろう…
「返却でーす…」
と借りていた本をカウンターに置く。
「あ。君…」
聞き覚えのある声…
顔をあげるとまぎれもなく草薙先輩…
「草薙先輩!?」
「?名前…教えたっけ?」先輩は不思議そうな顔…
制服の腕のすそには、図書委員と書かれた名札…
元々本なんかあまり見ない…けど…少し後悔する…
「ま。いっか。君は一年生だよね?リボン赤だし…」私の高校では男子はネクタイ、女子はリボン。
そして、一年は赤色、二年は青色、3年は黒、と色分けされている。
「はい!一年二組の柊優(ひいらぎゆう)です!!」
「優ちゃんか、名前の通り優しいね」
と、あの笑顔で…頭を撫でて…
「ドキドキする…」
教室に帰って机に伏せる…「草薙…先輩…」
あの笑顔が頭から離れない…
高校一年…
柊優…
好きな人が出来たらしい…
それがあの先輩の名前だと知ったのはつい昨日…
花岡先輩に探りを入れてもらって…
「草薙先輩…かぁ…」
そう言いながら図書室のドアを開ける。
高校に入学して初めての夏…クーラーが効いている図書室は涼しみに来た人が大体だろう…
「返却でーす…」
と借りていた本をカウンターに置く。
「あ。君…」
聞き覚えのある声…
顔をあげるとまぎれもなく草薙先輩…
「草薙先輩!?」
「?名前…教えたっけ?」先輩は不思議そうな顔…
制服の腕のすそには、図書委員と書かれた名札…
元々本なんかあまり見ない…けど…少し後悔する…
「ま。いっか。君は一年生だよね?リボン赤だし…」私の高校では男子はネクタイ、女子はリボン。
そして、一年は赤色、二年は青色、3年は黒、と色分けされている。
「はい!一年二組の柊優(ひいらぎゆう)です!!」
「優ちゃんか、名前の通り優しいね」
と、あの笑顔で…頭を撫でて…
「ドキドキする…」
教室に帰って机に伏せる…「草薙…先輩…」
あの笑顔が頭から離れない…
高校一年…
柊優…
好きな人が出来たらしい…
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