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私の好きな人・3

[568]  雪ウサギ  2007-08-03投稿
家に帰ると、弟が飛び付いてくる。もう中学一年なのに相変わらずのシスコン…「潮…離れな…」
「あら、優ちゃんお帰りなさい〜今ご飯出来たわよ〜」
マイペースで優しいお母さん。 
「お父さんは?」
「パパ?お風呂よ?
「ママ〜シャンプー何処〜?」
こっちも相変わらず喧嘩のケの字も知らない両親…
幸せ者だと私は思う…
「お母さん〜シチュー先に潮と食べてるから〜」
「姉ちゃん〜なんか良いことあったの?」
シチューを皿に盛りながら、潮が聞いてくる。 
「どして?」
「顔がにやけてる…」
と、潮はスプーンを四人分だしながら答える。 
「…んー…好きな人出来た…」
シチューを口に運びながら小声で答える。 
「…え?姉ちゃんに?」
「悪い!?」
「そういう事、中学では無かったから?」
と、潮は苦笑する。 
「あらぁ?何話してたの?」
お母さんがタオルで手をふきながら、戻ってくる。 「お母さんこそ…遅かったね?シャンプーなかったの?」
「違うわよ〜ついでにパパの背中ながしてきた〜」
…さすが、近所でバカップル夫婦呼ばわりされているだけある…
「ほら、お母さんも食べよう!」
幸せな家族…
幸せな高校生活…

「…草薙先輩」
そして、幸せな気持ち…

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