夢の道しるべ〜時間〜
彼が気が付いたのは、病院の個室ベットの上。
「あれ、僕は・・・。」
横に目をうつすと、母親がベットに突っ伏したまま寝息を立てていた。
「確か、家の前で・・。」
そう、彼は家の前で、事故にあったのだ。
よくあるような、車の脇見運転。
母親を起こさないように静かにベットから降りる。
点滴やらなにやらはないようだ。
「・・・?」
微かに見える、空中に浮かぶ線のようなもの。
彼が手を触れると、「それ」は確かな線となり、手の動きに合わせて軌跡を描いた。
試しに人が通れる程の枠を描き、中に入ってみる。
何も、変わらない。
でも、何も聞こえない。
スリッパを擦る音も、微かに聞こえていた道路からの騒音さえ。
「え?何、これ。」
混乱しつつ発した自分の声も、少し、こもっていた。
もしかしたら、幽体離脱かと思って、自分のいた部屋を覗き込む。
そこには、自分の体どころか、母親のすがたも無かった。
彼は混乱した。
病院の中をくまなくさがしてみても、誰もいない。
道路にでると、車が道路に止まっていた。
もしかしたら、と思って駆け寄っても、中に人はいない。
まるで、世界中の人が居なくなってしまったようだった。
「あれ、僕は・・・。」
横に目をうつすと、母親がベットに突っ伏したまま寝息を立てていた。
「確か、家の前で・・。」
そう、彼は家の前で、事故にあったのだ。
よくあるような、車の脇見運転。
母親を起こさないように静かにベットから降りる。
点滴やらなにやらはないようだ。
「・・・?」
微かに見える、空中に浮かぶ線のようなもの。
彼が手を触れると、「それ」は確かな線となり、手の動きに合わせて軌跡を描いた。
試しに人が通れる程の枠を描き、中に入ってみる。
何も、変わらない。
でも、何も聞こえない。
スリッパを擦る音も、微かに聞こえていた道路からの騒音さえ。
「え?何、これ。」
混乱しつつ発した自分の声も、少し、こもっていた。
もしかしたら、幽体離脱かと思って、自分のいた部屋を覗き込む。
そこには、自分の体どころか、母親のすがたも無かった。
彼は混乱した。
病院の中をくまなくさがしてみても、誰もいない。
道路にでると、車が道路に止まっていた。
もしかしたら、と思って駆け寄っても、中に人はいない。
まるで、世界中の人が居なくなってしまったようだった。
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