ヤス#119
ヤス#119
ヤスが泰子の手を握ってきた。泰子は年甲斐も無く赤面していた。
美術館を出ると、ケヤキの散歩道が続いている。通称「ケヤキ通り」。東西に一キロ程走っている。ブティックとカフェが並ぶ。
若者達が集う通りだ。二人は店を覗きながらぶらぶらと東に向かって歩いた。ヤスがアクセサリー屋を覗いている。ほとんどが手作りの様だ。高価では無いが素朴な味を醸し出している作品がならんでいた。ヤスが龍の形をしたブローチを取り上げてじっと見ていた。
「それ、ドラゴンね」
「うん。ドラゴンは守り神だからね…お母さん、ちょっと」
ヤスは泰子の胸に龍のブローチをつけてやると、代金を支払った。
「やっちゃん、いいのに…」
「プレゼントだよ。お母さん」
「そう?嬉しいわ。これで、やっちゃんからのプレゼントは三つめね」
店を出ると泰子がヤスの腕を掴んで歩き出した。
「お母さん」
「なーに?やっちゃん」「海が見たいな…」
「いいわよ。行きましょうか」
ヤスが泰子の手を握ってきた。泰子は年甲斐も無く赤面していた。
美術館を出ると、ケヤキの散歩道が続いている。通称「ケヤキ通り」。東西に一キロ程走っている。ブティックとカフェが並ぶ。
若者達が集う通りだ。二人は店を覗きながらぶらぶらと東に向かって歩いた。ヤスがアクセサリー屋を覗いている。ほとんどが手作りの様だ。高価では無いが素朴な味を醸し出している作品がならんでいた。ヤスが龍の形をしたブローチを取り上げてじっと見ていた。
「それ、ドラゴンね」
「うん。ドラゴンは守り神だからね…お母さん、ちょっと」
ヤスは泰子の胸に龍のブローチをつけてやると、代金を支払った。
「やっちゃん、いいのに…」
「プレゼントだよ。お母さん」
「そう?嬉しいわ。これで、やっちゃんからのプレゼントは三つめね」
店を出ると泰子がヤスの腕を掴んで歩き出した。
「お母さん」
「なーに?やっちゃん」「海が見たいな…」
「いいわよ。行きましょうか」
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