君だけを(1)
昼休みの美術室にいつもいるアイツ。
気付いたら目で追ってた。
だけど自分の気持ちに気付きたくなくて、知らないフリしてた。
面倒だと思ったから。
井上尊(みこと)とは同じクラスで周りと余りつるまないタイプの人間だ。
喘息持ちとかでよく学校を休んでる。
私、加島七海は対照的でわりと活発なタイプ。友達は結構いる方。だけど広く浅くと言った所だ。
「七海〜!キャッチボールしよーよ」
昼休み、いつもの様にサヤが誘いに来た。
「よっしゃ!行きますか」
腕まくりなんかしちゃって、校舎を後にする。
私達は校庭に出るとさっそくキャッチボールを始めた。
始めは普通に投げていたのがつまらなくなって来て
「いっくぞ〜!」
目一杯投げて見せる。
ボールは勢いよく、サヤの元へ…
と言いたい所が、手元が狂って校舎の窓ガラスに打ちあたった。
ガッシャーン!
「うぁっ!マジィ〜!?」
「やばくない?」
「ちょっと見てくるわ」
私はサヤを残して割れた窓の様子を見に行った。
そこは美術室で、中では人が屈み込んでいた。
「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
私は焦って近づいて行く。顔をあげたその相手が井上尊、その人だった。
気付いたら目で追ってた。
だけど自分の気持ちに気付きたくなくて、知らないフリしてた。
面倒だと思ったから。
井上尊(みこと)とは同じクラスで周りと余りつるまないタイプの人間だ。
喘息持ちとかでよく学校を休んでる。
私、加島七海は対照的でわりと活発なタイプ。友達は結構いる方。だけど広く浅くと言った所だ。
「七海〜!キャッチボールしよーよ」
昼休み、いつもの様にサヤが誘いに来た。
「よっしゃ!行きますか」
腕まくりなんかしちゃって、校舎を後にする。
私達は校庭に出るとさっそくキャッチボールを始めた。
始めは普通に投げていたのがつまらなくなって来て
「いっくぞ〜!」
目一杯投げて見せる。
ボールは勢いよく、サヤの元へ…
と言いたい所が、手元が狂って校舎の窓ガラスに打ちあたった。
ガッシャーン!
「うぁっ!マジィ〜!?」
「やばくない?」
「ちょっと見てくるわ」
私はサヤを残して割れた窓の様子を見に行った。
そこは美術室で、中では人が屈み込んでいた。
「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
私は焦って近づいて行く。顔をあげたその相手が井上尊、その人だった。
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