それでもこの世界が好きだから…END
私はただ悲しくて…自分が許せなくて…
泣くことしか……
うっ…ふぅっ…ひっく…
「……!?誰か…居るの?」
その時、奇跡が起きたんです。
透けていた私の体が濃くなり、声もいつも以上に響いて…
「あんた…いつからそこに!?」
私は…美月由奈です…。
「美月由奈?幽霊生徒!?」
そして、やはり彼女は新聞部部員…その手にはカメラがありました。
「悪いけど、撮らせてもらうよ…」
…………私っ…私っ…。
不意に、美久さんはカメラを下ろしました。
…撮らない…の?
「だって…あんた泣いてんだもん…そーゆー姿を撮るなんて、なんか…違うじゃん」
…ありがとう…。
「いいってことよ。あっ…私は刹木美久、」
わ、私は…
「知ってるよ?さっきも自分で名乗ってたじゃん?由奈ちゃん♪」
は、はい…。
「幽霊と話すなんて…マジぶっ飛んでるけどさ、私でよかったら友達にならない?」
そう言って美久さんは手を差し延べてくれました。
その手を握ることができないけど…
「!!!由奈ちゃん!?どうしたの!?」
私の体からまばゆい光が溢れていました。
それは、この世への未練が果たされた証拠。
私…もう行かなきゃ…
「行くって…!?せっかく友達になれたのに…」
ごめんなさい…美久さん。
そして、大切な事を思い出せてくれてありがとう。
友達になってくれてありがとう…
「由奈ちゃん…」
バイバイ…美久さん。
そして、光は私を包みました。
どんなに孤独でも…
大切なあなたが心に存在してたから…
幽霊でも…
それでもこの世界が好きだから…
END
泣くことしか……
うっ…ふぅっ…ひっく…
「……!?誰か…居るの?」
その時、奇跡が起きたんです。
透けていた私の体が濃くなり、声もいつも以上に響いて…
「あんた…いつからそこに!?」
私は…美月由奈です…。
「美月由奈?幽霊生徒!?」
そして、やはり彼女は新聞部部員…その手にはカメラがありました。
「悪いけど、撮らせてもらうよ…」
…………私っ…私っ…。
不意に、美久さんはカメラを下ろしました。
…撮らない…の?
「だって…あんた泣いてんだもん…そーゆー姿を撮るなんて、なんか…違うじゃん」
…ありがとう…。
「いいってことよ。あっ…私は刹木美久、」
わ、私は…
「知ってるよ?さっきも自分で名乗ってたじゃん?由奈ちゃん♪」
は、はい…。
「幽霊と話すなんて…マジぶっ飛んでるけどさ、私でよかったら友達にならない?」
そう言って美久さんは手を差し延べてくれました。
その手を握ることができないけど…
「!!!由奈ちゃん!?どうしたの!?」
私の体からまばゆい光が溢れていました。
それは、この世への未練が果たされた証拠。
私…もう行かなきゃ…
「行くって…!?せっかく友達になれたのに…」
ごめんなさい…美久さん。
そして、大切な事を思い出せてくれてありがとう。
友達になってくれてありがとう…
「由奈ちゃん…」
バイバイ…美久さん。
そして、光は私を包みました。
どんなに孤独でも…
大切なあなたが心に存在してたから…
幽霊でも…
それでもこの世界が好きだから…
END
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