守るべきもの?
「お前が一人で忍務をするのを望んでいるのは知っている。今までもずっとそうだった。だが、一人というのは、まだ若いお前にとってとても負担だ」
「…そんなことはありません」
「本当にそうか?思わぬ大勢の敵にかこまれたときお前はなにか思わなかったか?お前は強いが、一人で大人数と戦うのはまだ難しい。」
「………」
「それにお前は、仲間や仲間と助け合うということを知らないだろう?」
「…仲間なんて…いりませんから…」
「まぁ、そういうな。仲間はとても大切なものだ。無くていいというものではない。…って言っても多分わからないだろ。だからこれからお前に仲間ということを学んでもらう」
白冬はギュっと手を握った(仲間なんていらない…)
心からそう思った
しかし相手は忍頭
逆らうわけにはいかない
白冬のそんな様子をみて忍頭は近付いた
「白冬、お前は頭も術も今の歳にしては完璧だ。お前は努力家だからもっとその力はのびるだろう。俺はお前に期待しているだからこそ、お前を早いうちに無くしたくないんだ。この小隊を組んだのはそういう理由もある。…わかるか?」
顔を覗き込むが
その整った顔には
いつも通り表情はない
白冬は踵をかえして
部屋からでていった
(「仲間なんていらない」)
そう言ったのは、
昔の傷があるから
仲間は助け合う
助け合ったあげく
白冬は二人もの
大切な人を失った
あんな思いは
もうしたくない
それから白冬は
人との係わり合いを避け
暮らしてきた
ただ唯一心にあるのは
昔、別れてしまった
姉のことだった
次の日−−−
嫌々ながらも
小隊の顔合わせ場所に
向かった
そこはこの国−−東火国 の中心の広場だった
闇忍の装束であるマントを
深くかぶる
そして、人込みのなかに
まぎれこんだ
広場の噴水の淵に座る
そして少し時間がたった
10分後−−−
同じマントをきた三人組が
あらわれた
一人が口をひらく
「君がもう一人の人か。これで全員だよな?」
するともう一人が答えた
「ここは人が多いわ。ここで顔を見せるのはよくないから離れましょ」
「あぁ」
もう一人もそれに賛成し
四人は少し離れた森に
素早く移動した
「…そんなことはありません」
「本当にそうか?思わぬ大勢の敵にかこまれたときお前はなにか思わなかったか?お前は強いが、一人で大人数と戦うのはまだ難しい。」
「………」
「それにお前は、仲間や仲間と助け合うということを知らないだろう?」
「…仲間なんて…いりませんから…」
「まぁ、そういうな。仲間はとても大切なものだ。無くていいというものではない。…って言っても多分わからないだろ。だからこれからお前に仲間ということを学んでもらう」
白冬はギュっと手を握った(仲間なんていらない…)
心からそう思った
しかし相手は忍頭
逆らうわけにはいかない
白冬のそんな様子をみて忍頭は近付いた
「白冬、お前は頭も術も今の歳にしては完璧だ。お前は努力家だからもっとその力はのびるだろう。俺はお前に期待しているだからこそ、お前を早いうちに無くしたくないんだ。この小隊を組んだのはそういう理由もある。…わかるか?」
顔を覗き込むが
その整った顔には
いつも通り表情はない
白冬は踵をかえして
部屋からでていった
(「仲間なんていらない」)
そう言ったのは、
昔の傷があるから
仲間は助け合う
助け合ったあげく
白冬は二人もの
大切な人を失った
あんな思いは
もうしたくない
それから白冬は
人との係わり合いを避け
暮らしてきた
ただ唯一心にあるのは
昔、別れてしまった
姉のことだった
次の日−−−
嫌々ながらも
小隊の顔合わせ場所に
向かった
そこはこの国−−東火国 の中心の広場だった
闇忍の装束であるマントを
深くかぶる
そして、人込みのなかに
まぎれこんだ
広場の噴水の淵に座る
そして少し時間がたった
10分後−−−
同じマントをきた三人組が
あらわれた
一人が口をひらく
「君がもう一人の人か。これで全員だよな?」
するともう一人が答えた
「ここは人が多いわ。ここで顔を見せるのはよくないから離れましょ」
「あぁ」
もう一人もそれに賛成し
四人は少し離れた森に
素早く移動した
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