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風の想い〜第三章〜 「止んだ風はまた吹き返す」

[568]  YU★RI  2007-08-06投稿
翌日、風丞は野球部に入る事を春香に言おうと思い、教室に入った。しかし、そこにはいつもはいるはずの春香の姿はなかった。
風丞:「風野休みかなあ?」
クラスメイト:「よっ風丞。前の黒板見てみろよ。なんか今日全校朝集があるみたいだぜ。授業時間減るからラッキーだな。」
黒板を見ると《本日全校朝集、8時45分までに体育館集合》と書いてあった。風丞はそのままクラスメイトと体育館に行き全校朝集が始まるのを待った。
――8時50分。各クラスの点呼が終わり話が始まった。風丞はそこで衝撃的な事実を知った。
校長:「昨夜、1年6組の風野春香さんが下校途中に交通事故に遭い、お亡くなりになりました。」
風丞:「えっ!?嘘だろ?」校長:「風野さんは勇敢にも車に引かれそうな子供を助けるために車に飛び込んだそうです。みなさん、勇敢な風野さんにどうか黙祷を・・・黙祷!」
まわりの生徒は下を向き、目を閉じた。しかし、風丞だけはポカンとしたままつっ立っていた。
風丞:「嘘だろ!?俺まだ何にもあいつに恩返し出来てねえぜ!また野球始めようと思ったのあいつのおかげなのに・・・」
2日後―――風丞は春香の葬式に参列した。そこには野球部の部員も来ていた。
野球部員:「お前もしかして金田か?」
風丞:「そうですけど…」
野球部員:「話は風野から聞いてるよ。頼む、今の野球部にはお前の力が必要なんだ!死んでしまった風野のためにも野球部に入ってくれ!あいつの夢を叶えてやってくれ!!!」
風丞:「………」
野球部員:「頼む!!!」
風丞:「………分かりました。」
そういうと風丞は遺影の前に行き、目を閉じ春香に誓った。
風丞:「俺が絶対甲子園に連れてってやる。だから、お前は俺の側で見ていてくれ。」
目を開けるとさっきまでは何も置かれていなかった場所に野球ボールの形をしたお守りが置いてあった。
風丞:「風野これ俺にくれるのか?」
そうつぶやくと突然窓から風がビュッと入ってきた。
風丞:「そっか。風野、ありがとう。俺『今』出来る事精一杯頑張るよ。だから、しっかり見守ってくれよ。」
そう言うとまた風がビュッと入ってきた。まるで、『ありがとう』と言っているかのように………

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