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幸せ

[607]  大橋水樹  2007-08-08投稿
 愛里は、一樹と一緒に桜並木を歩いていた…
「愛里…俺と結婚してほしい…」
「…!」
「もちろん今じゃない高校卒業してしっかり稼げるようになったら……」
「ゴメン…私…貴方と結婚出来ない…」
 一樹が言い終わらないうちに愛里が口を挟んだ。
「ど、どうして?!」
「貴方のこと…私飽きちゃったの…」
 一樹は放心状態になっていた。
「ゴメンね…もう連絡してこないで…さようなら……」
 愛里は、一樹のそばを離れた。夏になり愛里は病院のベットの上で寝ていた。そっと涙を流しながら…
「早川愛里さん起きたら心臓に負担が…」
「……はい」
愛里はベットに横になった。
(一樹…ゴメン……私、貴方にすごくひどい事言った……。もう私は、長くない。一樹あなたに会うことももうない…)
 愛里は、紙とペンを持って手紙を書き始めた。
そしてその三週間後愛里は、静かに息を引き取った。
「一樹くん愛里のために来てくれてありがとう。これあのこの手紙読んでやってください」
一樹は、手紙を開き読み始めた。
『一樹ぇ。私たちこの三年間付き合って着たね。最後の言葉は本心ではありませんでした…ごめんね…あなたにひどい事言った…でもねいまから本当の事いいます。私の分まで幸せに生きてください……そしてあなたに会えてよかったですさようなら…今度生まれ変わったら今度こそあなたの花嫁になりたいです。貴方の幸せを祈っています。さようなら。愛里より』
一樹の目から涙が溢れ出た。
「愛里……………あいりぃーーーーー」
一樹は、泣き叫んだ気の済むまで…………。
『幸せになってね…………………………………………一樹…………』

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