携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 希望の・・・

希望の・・・

[207]  クロウ  2007-08-12投稿
『何か・・・どうでもいい。』

この年の始めに母親がニュースで騒がれた。
何か、近所のママさんグループ内でリーダーぶって威張っていたおばさんを、家の前で刺した。おばさんは包丁が刺さったままウチに逃げこんだ。母親はその家に火をつけた・・・。
誰も死ななかったけど、逆にウチら家族が社会から殺された。母親は何かが爆発したんだと思う。

そのおばさんのウチには、私と同級生の娘がいた。別に仲良しグループじゃなかったけど色々やられた。
でも、一番ムカついたのが無視だった。
昨日まで普通に話ししてた友達にも無視された。

辛いのを通り越して痛かった。

『マジうぜー馬鹿ばっかり!』

私の家族は三人家族。父親はサラリーマン。確か課長だったかな?痩せ型で結構明るい性格。オヤジギャクがちょっとウザったい。母親は主婦。物静かな性格。わりと可愛い感じ。
私はただの女子高生。ただそれだけ。

その後、父親はあまり笑わなくなった。仕事は休まないけど・・・少し、一緒にいてほしいかも・・・?
母親は今、拘置所で判決を待ってるらしい。父はたまに面会に行ってるけど、私は会いたくない。

朝、またイタ電がかかってきた。それで目が覚めた。

『・・・・・・・・』
『死ね』

ガチャ。
暑い・・・・。夏休みなのに早起きしてしまった。
ウチにいると嫌な気持ちになるからめちゃくちゃお洒落して出掛けた。

朝マック食べて、映画を観に行った。
感想はツマンネ〜。
昼を食べてから本屋やCDショップをのぞいた。途中、ナンパ系が寄ってきたけど無視。
ウザい。

夜になったけど帰るのも嫌だったからとりあえずクラブに入った。
初めての場所。耳障りなテクノが気持ちをボ〜っとしてくれる。

カシスソーダを飲んだ。ジュースみたい。

ジュースみたいなお酒を何回も飲んだ。

トイレで吐いた。

また飲んだ。
何か笑えてきた。


私は、ビルの屋上に立ってる。風がぬるい。クラブで飲んでたら、飛び降りたい気分になっているのに気がついた。ぐるぐるまわって知らないビルに上がっていた。
人工的な光りは決してキレイに見えない。

『何か・・・どうでもいい。』

私はフェンスを乗り越えた。

『これで終わりか。』

『怖い』
続く。

感想

感想はありません。

「 クロウ 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス