紅いアクマと私10
懐かしい夢を見た。
幼い頃の夢だった。
「シャーナ!!」
紅い髪の少年が自分の紅い翼をはためかせ、目の前の巨木へと飛ぶ。
「アルー!こっちだよー!!」
その木の上から手を振る少女。
少女の髪は銀。
雪のように眩しい。
羽は黒。
深い闇の色。
最も崇高な黒と
最も卑しい銀の二つを持っていた。
「やあっシャーナ!」
アルが木に降り立ち、シャーナの隣に座る。
「ねえシャーナ」
「何??」
「ここはさ、悪魔の領域だけど大丈夫なの??」
「平気よ。私よくここに来るけど悪魔なんて見たことないもの」
シャーナは明るく笑う。
「それに悪魔なんて私にから見れば雑魚よ」
なんてね、とシャーナは笑う。
だがアルは笑わなかった。
だってシャーナは本当に強いから。
天使の最高の黒
悪魔の最高の銀
天使なのにこの二つを持つ彼女は本当に強かった。
「あっ!ほらっ始まるよ!!」
シャーナが前方を指差す。
その先には、美しい光景があった。
青い空は夕日で赤く染まり、悪魔達の領域でしか見られないというオーロラ。
この光景は美しいとしか言えないもので、アルは呆然とその光景を見ていた。
「ねっ、綺麗でしょ」
シャーナがアルに話し掛ける。
その笑顔も、美しかった。
美しい景色が突如歪む。
思いだしたくもない記憶が蘇る。
幼い頃の夢だった。
「シャーナ!!」
紅い髪の少年が自分の紅い翼をはためかせ、目の前の巨木へと飛ぶ。
「アルー!こっちだよー!!」
その木の上から手を振る少女。
少女の髪は銀。
雪のように眩しい。
羽は黒。
深い闇の色。
最も崇高な黒と
最も卑しい銀の二つを持っていた。
「やあっシャーナ!」
アルが木に降り立ち、シャーナの隣に座る。
「ねえシャーナ」
「何??」
「ここはさ、悪魔の領域だけど大丈夫なの??」
「平気よ。私よくここに来るけど悪魔なんて見たことないもの」
シャーナは明るく笑う。
「それに悪魔なんて私にから見れば雑魚よ」
なんてね、とシャーナは笑う。
だがアルは笑わなかった。
だってシャーナは本当に強いから。
天使の最高の黒
悪魔の最高の銀
天使なのにこの二つを持つ彼女は本当に強かった。
「あっ!ほらっ始まるよ!!」
シャーナが前方を指差す。
その先には、美しい光景があった。
青い空は夕日で赤く染まり、悪魔達の領域でしか見られないというオーロラ。
この光景は美しいとしか言えないもので、アルは呆然とその光景を見ていた。
「ねっ、綺麗でしょ」
シャーナがアルに話し掛ける。
その笑顔も、美しかった。
美しい景色が突如歪む。
思いだしたくもない記憶が蘇る。
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