携帯小説!(PC版)

FOR EXAMPLE

[198]  2007-08-13投稿
……「ねぇ、どうしたんだい? どうした美嘉、泣いてるのか?」
太郎が心配そうに花子に声をかける。花子は夕暮れの教室で一人、泣きじゃくっている。
「泣いてなんかないもん。目から溶かしバター出てるだけだもん。」
花子は鼻水を洪水のように垂れ流し、目をギュルンギュルンに潤ませながら答えた。
「溶かしバターか、こりゃ、一本とられたな。アハハアハハアハハ…」
「そうだよ。溶かしバターだよ。アハハアハハアハハ…」
二人は夜明けまで笑い続けた。そして、十年後二人は結婚した。 完

「って、なんじゃそりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
男は手に持っていた二百枚はある原稿用紙を物凄い勢いで地面に向かって投げ付けた。男の顔は、トマトのように真っ赤である。
「ってなんじゃこりゃ。ってなんじゃこりゃ。ってなんじゃこりゃ。ってなんじゃこりゃァァァ…」
その男は猛烈な勢いで舌をまくし立て、誰かを怒りはじめた。50CCエンジンを搭載しているのだろう。
「もう、そんなになんじゃこりゃ、なんじゃこりゃ言わないでくださいよ、ヤマダ編集長。」
ヤマダ編集長に怒られていた男が…
「ヤマダじゃねぇ、ヤマタだ。山田とかいてヤマタだ。」
ヤマタ編集長に怒られていた男がニヤニヤしながら言った。
「言いたくなるわ。ボケェ!」
山田の顔が溶岩のように赤くなっていく。
「ボケって、ボボボボケって。この未来の小説界をしょってたつ、この若き才能に向かってボボボボケって。あんた、こりゃ重大だよ。」
この男は半分にやけながら鋭い目付きで山田を睨んだ。
「おまえ、殺すぞ。」
その時、辺りを冷たい空気が包みこんだ。その山田の目は、人殺しの目だった…。 つづく

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