Messiah‐プロローグ?‐
「はぁ…はぁ…」
ぼくはお父さんの手に繋がれて全力疾走していた。
『日本人共を許すな!!
殺せ殺せ殺せ!!』
後ろから中国兵の怒声が聞こえる。何を言っているかは分からないが、とにかく普通の精神状態じゃない事は分かる。
人々で賑わっていた繁華街は悲鳴と銃声、そして中国兵の怒声に埋め尽くされていた。
また一人、また一人と人間が死んでいく。
僕の直ぐ斜め前の子の頭が弾け飛んだ。
悲鳴すら出なかった。
もうさっきから何人め人が死ぬのを見てたから。
だけど、お父さんの手を更にギュッと力強く握った。
『この!!猿野郎!!』
『皆殺しだ!!みんな死んでしまえ!!!』
『南京大虐殺の復讐だ!!!』
一人の中国兵が赤ちゃんの足を掴んで逆さに吊して腹をコンバットナイフでぐちゃぐちゃに切り刻んでいた。
車は炎上し爆発して火ダルマの死体になりかけた人間が吹き飛ばされた。
「絶対に離れるなよ。」
お父さんはそう言ってぼくの手を握る力を更に強くした。
*
「ここまで来れば…大丈夫だろう…」
ぼくとお父さんは自衛隊に助けられて郊外の廃墟と化したスーパーの中に避難していた。
「こちら第6小隊。中国兵との交戦で死者怪我人多数。 現在生き残りは10数名。
現在生き残った市民を保護して…」
自衛隊の人は無線で現在のこちらの状況を事細かに伝えていた。
「援軍は来ない? 撤退だと!?」
「もう勝ち目は無い。
今直ぐ撤退するんだ…が……本……やられ…………」
「おい!!どうした!!応答しろ……」
兵隊さん達は心配そうに互いに顔を見合っていた。
そしてスーパーの入口から大きな声が聞こえて来た。
「中国兵が来たぞ!!」
ぼく達は困惑して悲鳴を上げたが発砲音に全て打ち消された。
ここにいた兵隊さん達も応戦する為に入口へと向かった。
しばらくして発砲音が止んで雄叫びが聞こえて来た。
嫌な予感がした。
『日本人が123…20匹もいるぜ。
丁度一人一匹だな。』
自衛隊の変わりに入って来たのはぼく達を見てにやけている中国兵達だった。
ぼく達は蜘蛛の子の様に散り散りになり逃げ出した。
ぼくはお父さんの手に繋がれて全力疾走していた。
『日本人共を許すな!!
殺せ殺せ殺せ!!』
後ろから中国兵の怒声が聞こえる。何を言っているかは分からないが、とにかく普通の精神状態じゃない事は分かる。
人々で賑わっていた繁華街は悲鳴と銃声、そして中国兵の怒声に埋め尽くされていた。
また一人、また一人と人間が死んでいく。
僕の直ぐ斜め前の子の頭が弾け飛んだ。
悲鳴すら出なかった。
もうさっきから何人め人が死ぬのを見てたから。
だけど、お父さんの手を更にギュッと力強く握った。
『この!!猿野郎!!』
『皆殺しだ!!みんな死んでしまえ!!!』
『南京大虐殺の復讐だ!!!』
一人の中国兵が赤ちゃんの足を掴んで逆さに吊して腹をコンバットナイフでぐちゃぐちゃに切り刻んでいた。
車は炎上し爆発して火ダルマの死体になりかけた人間が吹き飛ばされた。
「絶対に離れるなよ。」
お父さんはそう言ってぼくの手を握る力を更に強くした。
*
「ここまで来れば…大丈夫だろう…」
ぼくとお父さんは自衛隊に助けられて郊外の廃墟と化したスーパーの中に避難していた。
「こちら第6小隊。中国兵との交戦で死者怪我人多数。 現在生き残りは10数名。
現在生き残った市民を保護して…」
自衛隊の人は無線で現在のこちらの状況を事細かに伝えていた。
「援軍は来ない? 撤退だと!?」
「もう勝ち目は無い。
今直ぐ撤退するんだ…が……本……やられ…………」
「おい!!どうした!!応答しろ……」
兵隊さん達は心配そうに互いに顔を見合っていた。
そしてスーパーの入口から大きな声が聞こえて来た。
「中国兵が来たぞ!!」
ぼく達は困惑して悲鳴を上げたが発砲音に全て打ち消された。
ここにいた兵隊さん達も応戦する為に入口へと向かった。
しばらくして発砲音が止んで雄叫びが聞こえて来た。
嫌な予感がした。
『日本人が123…20匹もいるぜ。
丁度一人一匹だな。』
自衛隊の変わりに入って来たのはぼく達を見てにやけている中国兵達だった。
ぼく達は蜘蛛の子の様に散り散りになり逃げ出した。
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