怠け者の騎士〜怠け者の騎士隊結成編〜
蒸し暑く狭い部屋
一つ小さな窓から日差しが差し込んで薄暗い部屋を照らす。
真ん中にはテーブルが一つありその上にパソコンが一台。
「尋問室」俺達ベルグの捕虜はこう呼んでいる。
部屋の中には俺を含めて三人、この基地の司令官、副官
「ヨハン・フィードラー帝国空軍大尉…24歳…モストフ紛争で国連平和維持軍に志願、一年間の任期で54機の敵機を撃墜、その後三年間アルベニア空軍のアグレッサー飛行隊の教官としてアルベニアに赴任…」
淡々と眼鏡をパソコンの画面で反射させながら俺の経歴を語る副官は、人間ではなく冷たい機械のような印象を俺に感じさせた。
「この男、例の隊に適任かと…」
さっきから黙って臭い葉巻を吸っていた司令官が微笑を浮かべながら口を開いた。
「フィードラー大尉…君以外のほとんどのベルグ教官は祖国に忠義を果たすため寝返ったのに、何故君は我が軍に協力するのかね?」
「帰る家が変わっちまったからさ」
俺はいい加減に答えたが司令官は大層気に入ったみたいだった。
「ふははっ!よろしい!君のような兵士の協力を得られれば我が軍も心強い!」
そう言いながらある書類を俺の前に出した。
「これから一時間後にマイク飛行場へ輸送機が出る。君にはそれに同乗してもらう。その間にその書類に目を通しておくように。詳しい話しはマイク飛行場で聞けるだろう」
副官殿が淡々と喋り始めるのと同時に直ぐに衛兵が部屋に入ってきた。
「オラ!立てベルグ野郎!!」
俺はそのまま肉付きのいい衛兵二人に別室に連れていかれた。
一つ小さな窓から日差しが差し込んで薄暗い部屋を照らす。
真ん中にはテーブルが一つありその上にパソコンが一台。
「尋問室」俺達ベルグの捕虜はこう呼んでいる。
部屋の中には俺を含めて三人、この基地の司令官、副官
「ヨハン・フィードラー帝国空軍大尉…24歳…モストフ紛争で国連平和維持軍に志願、一年間の任期で54機の敵機を撃墜、その後三年間アルベニア空軍のアグレッサー飛行隊の教官としてアルベニアに赴任…」
淡々と眼鏡をパソコンの画面で反射させながら俺の経歴を語る副官は、人間ではなく冷たい機械のような印象を俺に感じさせた。
「この男、例の隊に適任かと…」
さっきから黙って臭い葉巻を吸っていた司令官が微笑を浮かべながら口を開いた。
「フィードラー大尉…君以外のほとんどのベルグ教官は祖国に忠義を果たすため寝返ったのに、何故君は我が軍に協力するのかね?」
「帰る家が変わっちまったからさ」
俺はいい加減に答えたが司令官は大層気に入ったみたいだった。
「ふははっ!よろしい!君のような兵士の協力を得られれば我が軍も心強い!」
そう言いながらある書類を俺の前に出した。
「これから一時間後にマイク飛行場へ輸送機が出る。君にはそれに同乗してもらう。その間にその書類に目を通しておくように。詳しい話しはマイク飛行場で聞けるだろう」
副官殿が淡々と喋り始めるのと同時に直ぐに衛兵が部屋に入ってきた。
「オラ!立てベルグ野郎!!」
俺はそのまま肉付きのいい衛兵二人に別室に連れていかれた。
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