平成乱世の戦華(イクサバナ)
その日も、僕はいつもの帰り道を友達と歩いていた。
まだこの時は知らなかったんだ…。
今日が、今まで過ごしてきた15年間で忘れられなくなる日になることを―\r
僕は蛎崎悠(カキザキユウ)。普通の高校一年生だ。
得意科目は一応歴史で苦手科目は体育。
これといって長所はない。
「それじゃ、悠。また明日な」
「あ、うん。また明日」
隣りにいた、友達の梓郎(シロウ)に手を振った。
ここからは、一人の帰り道。
今日も疲れたなぁー。
授業中居眠りしてたら叱られるしお弁当忘れるし…。
「おい、そこの貴様」
「え?」
誰だろう?こんな人気のない場所を…
っていうか、安土桃山時代から江戸時代みたいな着物着てるし…。
も、もしや幽霊!?
「食事を振る舞え」
「は?」
何故?
「あ、あの…?」
「…む、申し遅れたな。
我は石田三成だ。貴様は?」
石田三成…?
って、あの関ヶ原の戦いの!?
「…貴様。我が名を訊いてやっているのに何故言わぬ?
無礼だぞ」
「あ…、蛎崎悠だけど…」
「では悠よ。我に食事を振る舞え」
だから何でそうなるかな?
「あの、石田さん…」
「三成で良い。此所で出会ったのも何かの縁だ」
「じゃあ三成は…、関ヶ原の戦いの西軍総大将だった石田三成?」
動きが止まった。
三成は、俯いてから渋々答える。
「…そうだ」
「じゃあ、幽霊!?」
「そうではない!」
「…そうなの?」
「幽霊ではなく…」
ぐぅ〜
「!」
三成のお腹の音が鳴った。
すると、三成は顔を真っ赤にする。
…仕方ないなぁ。
「僕の家、すぐそこなんだ。何か食べてっていいよ」
「誠かっ?恩に着る…」
「うん。じゃっ、行こっか」
三成の手に触れた。
手、掴める…。
幽霊じゃないのかな?
それは後で訊いてみよう。
とりあえず、僕は三成の手を引いて、すぐそこの自宅へ向かった。
まだこの時は知らなかったんだ…。
今日が、今まで過ごしてきた15年間で忘れられなくなる日になることを―\r
僕は蛎崎悠(カキザキユウ)。普通の高校一年生だ。
得意科目は一応歴史で苦手科目は体育。
これといって長所はない。
「それじゃ、悠。また明日な」
「あ、うん。また明日」
隣りにいた、友達の梓郎(シロウ)に手を振った。
ここからは、一人の帰り道。
今日も疲れたなぁー。
授業中居眠りしてたら叱られるしお弁当忘れるし…。
「おい、そこの貴様」
「え?」
誰だろう?こんな人気のない場所を…
っていうか、安土桃山時代から江戸時代みたいな着物着てるし…。
も、もしや幽霊!?
「食事を振る舞え」
「は?」
何故?
「あ、あの…?」
「…む、申し遅れたな。
我は石田三成だ。貴様は?」
石田三成…?
って、あの関ヶ原の戦いの!?
「…貴様。我が名を訊いてやっているのに何故言わぬ?
無礼だぞ」
「あ…、蛎崎悠だけど…」
「では悠よ。我に食事を振る舞え」
だから何でそうなるかな?
「あの、石田さん…」
「三成で良い。此所で出会ったのも何かの縁だ」
「じゃあ三成は…、関ヶ原の戦いの西軍総大将だった石田三成?」
動きが止まった。
三成は、俯いてから渋々答える。
「…そうだ」
「じゃあ、幽霊!?」
「そうではない!」
「…そうなの?」
「幽霊ではなく…」
ぐぅ〜
「!」
三成のお腹の音が鳴った。
すると、三成は顔を真っ赤にする。
…仕方ないなぁ。
「僕の家、すぐそこなんだ。何か食べてっていいよ」
「誠かっ?恩に着る…」
「うん。じゃっ、行こっか」
三成の手に触れた。
手、掴める…。
幽霊じゃないのかな?
それは後で訊いてみよう。
とりあえず、僕は三成の手を引いて、すぐそこの自宅へ向かった。
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