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怠け者の騎士〜怠け者の騎士隊結成編2〜

[318]  ドクロ  2007-08-16投稿
輸送機が来るまでの間、さっきの「尋問室」とは異なる広く、一面大きな窓に囲まれた滑走路を一望できる控え室でヨハンは書類に目を通していた。

内容は至ってシンプルな計画書だが、

無謀、ふざけた内容とも取れる。

内容はこのようなものだった。

ベルグ軍、空軍元帥フランツ・ハルダーはモストフ紛争で実戦経験を積んだパイロットで構成した特殊航空部隊を結成。アルベニア軍の損害の60%は情報部による調査の結果、この特殊航空部隊によるものと判明。

この特殊航空部隊の数は不明だが少なくとも10以上の部隊が存在するものと予想されている。アルベニア空軍も敵エース部隊に対抗するため、腕利きを集めて精鋭部隊を結成することに決定した。
簡単に言うと目には目をということだ。

アホらしいが祖国を裏切った義勇兵の俺には何も言う資格はないのだろう。
だが、目標を達成するには…

ヨハンが頭の中で考える内に八機のアルベニア軍大型輸送機「コウノトリ」が舞い降りてきた。
この八羽の鳥達はこれから「シーソーライン」に位置する過酷な最前線基地に向かう…

普通なら絶望し嘆くものだが「コウノトリ」に伸びるタラップを昇るヨハンは落ち着き払っていた。
アルベニア軍兵士は落胆するベルグ人を一目見て笑おうと押し寄せてきたが期待していたものは見られず、笑うどころかこの平然としているベルグ人に対し憎悪と怒りの感情が集中した。

幾つもの罵声を浴びながらもヨハンは顔色一つ変えず機内に消えていった。

ヨハンという赤子を乗せた「コウノトリ」は目的地の家に向け、罵声の返事にジェットエンジンのうるさいバーナーノイズだけを残しこのキャベツ畑を後にし絶望の空へ羽ばたいていった。

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