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クレヨン〈1〉

[204]  マサムネ  2007-08-17投稿
僕が彼と出会ったのは、母が検査の為に入院していたので見舞いに行った時だった。
母が思ったより元気そうだったので僕は病院の中庭でノンビリと過ごしていた。そこは庭というより、緑が多く綺麗な公園のようだった。母や仕事の事で疲れていた僕にはかなり素敵な場所だった。
いつからいたのか僕の横に座り込んで絵を書いている少年がいた。小学校の低学年ぐらいだろう。僕はその子が書いている絵を見て驚いた。クレヨンで描かれた中庭の風景なのだが、その絵を言葉で表すのは難しく、表そうと出した言葉はどれも普通は絵を評価するのには使わない言葉ばかりだった。綺麗とか上手とかでわなく、温もりや優しさ、楽しさや喜び。そう笑顔のような絵だった。僕は直ぐにその絵に引かれた。素敵な女性に出会ったような胸の高鳴りのようで、親友と再会したような安らぎのような感覚だった。
少しの間その絵に見とれていた。少し落ち着いた僕はその絵を描いた少年に興味を持った。
「やぁ、こんにちは。」
彼はこっちを振り向いて彼の絵に負けない素敵な笑顔で微笑んだ。
これが彼と僕の出会いだった。

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