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処刑生徒会長12

[955]  まっかつ  2007-08-17投稿
梅城ケンヤはふと思い付いた。

―そうだ。

ナツを死なせたイジメグループに正義の鉄槌を下す良い手を思い付いたぞ。

梅城ケンヤは副会長に尋ねた。

『そうそう…間もなく我が校のサマーフェスティバルだね』

『ええ、もうすぐ一学期終了ですから』

Z区立第三中学校恒例のそれは学園祭だった。

―そうだ。

それを使おう。

一任期、本選挙のある二学期十一月までかかるかと思っていたが、案外早くに決着が付きそうだ。

多少無理をする事になるかも知れないが…

否。

有権者―本校生徒の目を反らす位なら簡単か。

連中が求めてるのは目先の安全と過激なショーだけだ。

だからその二つを提供さえすれば、幾らでもコントロール出来るさ―\r

『あの…会長?』

暗い打算を脳裏に巡らす梅城ケンヤに、港リリアはソファーから怪訝そうな目を向けた。

『ああ、いや、済まない』

あぶないあぶない。

この女もこれで中々鋭いからな―\r

ケンヤは自戒しつつ居住まいを正し―\r

『そのフェスティバルだが、僕なりに少しアレンジして良いかね?』

梅城ケンヤはいよいよ、復讐計画の第一弾を始動させた。

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