処刑生徒会長12
梅城ケンヤはふと思い付いた。
―そうだ。
ナツを死なせたイジメグループに正義の鉄槌を下す良い手を思い付いたぞ。
梅城ケンヤは副会長に尋ねた。
『そうそう…間もなく我が校のサマーフェスティバルだね』
『ええ、もうすぐ一学期終了ですから』
Z区立第三中学校恒例のそれは学園祭だった。
―そうだ。
それを使おう。
一任期、本選挙のある二学期十一月までかかるかと思っていたが、案外早くに決着が付きそうだ。
多少無理をする事になるかも知れないが…
否。
有権者―本校生徒の目を反らす位なら簡単か。
連中が求めてるのは目先の安全と過激なショーだけだ。
だからその二つを提供さえすれば、幾らでもコントロール出来るさ―\r
『あの…会長?』
暗い打算を脳裏に巡らす梅城ケンヤに、港リリアはソファーから怪訝そうな目を向けた。
『ああ、いや、済まない』
あぶないあぶない。
この女もこれで中々鋭いからな―\r
ケンヤは自戒しつつ居住まいを正し―\r
『そのフェスティバルだが、僕なりに少しアレンジして良いかね?』
梅城ケンヤはいよいよ、復讐計画の第一弾を始動させた。
―そうだ。
ナツを死なせたイジメグループに正義の鉄槌を下す良い手を思い付いたぞ。
梅城ケンヤは副会長に尋ねた。
『そうそう…間もなく我が校のサマーフェスティバルだね』
『ええ、もうすぐ一学期終了ですから』
Z区立第三中学校恒例のそれは学園祭だった。
―そうだ。
それを使おう。
一任期、本選挙のある二学期十一月までかかるかと思っていたが、案外早くに決着が付きそうだ。
多少無理をする事になるかも知れないが…
否。
有権者―本校生徒の目を反らす位なら簡単か。
連中が求めてるのは目先の安全と過激なショーだけだ。
だからその二つを提供さえすれば、幾らでもコントロール出来るさ―\r
『あの…会長?』
暗い打算を脳裏に巡らす梅城ケンヤに、港リリアはソファーから怪訝そうな目を向けた。
『ああ、いや、済まない』
あぶないあぶない。
この女もこれで中々鋭いからな―\r
ケンヤは自戒しつつ居住まいを正し―\r
『そのフェスティバルだが、僕なりに少しアレンジして良いかね?』
梅城ケンヤはいよいよ、復讐計画の第一弾を始動させた。
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