携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> お望みどうり

お望みどうり

[297]  2007-08-17投稿
一歩も二歩も離れたところで上から見下すようなところがあなたにはやっぱりあるから、それを誰かが教えてあげなければ、かわいそうだから、と、いつも私は思う。
知っても傷付くだけだと怖がらないで、聞いて。あなたのためじゃなく、私のためにと言わせて。

煙草や酒を控えてとか、ちゃんと働いてとか、あなたが最も嫌がることをなぜ私があなたに言うのか、考えたことある?
それは未来のためではなく離れるきっかけを私はいつも待っているのです。

あなたを傷付けるのが嫌だからあなたと一緒にいるというのが自分に対する言いわけだと、私が気付いていないとでも思ってる?

あなたはあなたを最も傷付ける私のやり方を知っているんでしょう?

「何であんなに頑張って大学出てまで、あんな男と付き合ってるの?」
と、みんなが私に聞いてきます。
「好きだから」の一言ですませられる様な事だとはとうてい思えないので、笑ってごまかした。
私の小さな夢を、あなたは笑わなかったから、とも言えなかった。


あなたの墓の前で一人で飲んだ。
あなたが一番大切にしていたものは何だったの?

思い出しても気付かないし、分かっても痛くないものは何?

遠くから見ても分からないものは、近づけてみる必要もないし、放っておいても消えるものは、消す必要もない。

あなたはいつも言っていたね。
「雨と一つに流れてゆきたい。煙の様に消えてゆきたい」

あなたは雨と一つに、煙の様に消えていったよ。

今度私、結婚するんだ、なんて嘘は言わない。

「女は強いねえー」てあなた言ってた。
あなたと一緒にいたから強くなったんだよ。
感謝してるのはそこだけ。ありがとう。





感想

感想はありません。

「 理 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス