携帯小説!(PC版)

[293]  小梅  2006-03-11投稿
秋が終わり雪が舞ぃ出す季節に私達は出会った。
私は永遠とか運命とか信じる方だから彼との出会いは運命で永遠に続く夢物語の様な恋になるんじゃないかなんて信じてた。でも現実は違って辛い事の方が多かった。
好きなのにうまく伝わらなくてすれ違って傷付いて泣いて…だけど最後は絶対に温かい腕で抱き締めてくれた。彼は恥ずかしがりで無器用だから滅多に自分の気持ちを出さないから、たまに言う「ゴメン」や「ありがとう」がすごくすごく心に響いた。
ずっと側にいられると思ってた。
彼からは滅多に来ないメールが来た。それだけですごく嬉しいのに「会いたい」なんて言われて舞い上がって彼の元へ走って行った。雪がキレイだった。そしてたった一言「もう好きって思えなくなったから別れたい」頭の中がショートしたみたいに静か暗くなっていった。そして涙が溢れた。
「嫌だ!もう一度好きにさせてみせるから離れないで」と泣きつく私に「わかってくれ」と寂しく彼はつぶやいた。こんなに簡単に別れがくるとは思ってなかった。私は泣き続けた。こんなに愛した人は彼が初めてだった。立ち尽くす私を抱き締めて「ゴメン」と言って彼は帰っていった。
雪が白く輝いていた。

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