ディア＝パノスは龍雅のかつての上官が乗り込んだ双頭の龍を模した獣人型ストライカー『武双龍焔獄』を撃破し、ザクセンの立て篭もっているテラ・エクステイン社の本社ビルの上層階に強行突入した。
最上階を目指し、天井を突き破りながら昇るディア＝パノス。
その様子を最上階のモニタールームで監視していたザクセンは…。

ザクセン「く、くそぉ。マクシミリアンの奴！！せっかく俺のストライカーを与えてやったのに何て言うざまだ！！こ…このままでは！」

すると背後から突然、女の声がした。

女「そう、貴方は死ぬの？」

ザクセンはすばやく後ろを向いた。
そこには金髪ロングヘアーの齢十六、七の喪服の少女がいた。

ザクセン「だ…誰だ！？何でここに居る！！」

少女「こんな部屋のロックシステム、ガキでも簡単に開けられるの？」

ザクセン「はぁ？聞いてんのはこっちなんだよ！！ふざけやがって！！」

ザクセンはスーツの懐から回転式の拳銃を取り出した。

ザクセン「言え！！何で俺が狙われなければならない！？俺はお前らに先の大戦で色々と便宜を計ってやったではないか！！」

少女は白い歯を零しながら微笑んだ。

少女「ごめん…私にはその意味が解らないの？貴方を殺してって命令されただけだから？ほら、私って…」

少女は目を細めた。

少女「ゴミ掃除係なの？」

すると突然密室内に突風が発生しザクセンが怯んだ次の瞬間、二本のナイフがザクセンの脳天と心臓を貫いた。

ザクセン「ギャアアアア！！」

ザクセンはその場に俯せて倒れた。

少女は微笑みながら近寄った。

少女「それとね、私ってこんな感じの喋り方なの？解って欲しかった？」
少女の両手にはナイフが握られており、喋り終えると事切れた遺体を更に八つ裂きにした。
そんな中で少女はこんな事を考えていた。

少女（龍雅…もうすぐで会えるね…貴方を殺して私も死んだら…また三人一緒になれるよね？アッシュ兄さんがいて龍雅がいて私がいて…）

その時、少女の後ろの方から轟音が鳴り響いたと同時に床を突き破りディア＝パノスが現れた。

少女は振り返り一言呟いた。

少女「…龍雅だよね？」

龍雅もその少女の存在に気付くと驚きと共に一言…。

龍雅「…ミラ！！」

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