姿 (中編)
眠りについた事が確認されると、別室でふたりの男女が、会話を始めました。
「・・先生!・・娘は、どうしたら・・・」
女は、疲れきった様子で、顔も伏せたままです。
「今は、時間をかけて見守るしかありません。薬もかなり強いものになっています。副作用もひどいですし、これ以上強い薬を投与するのは、危険です。」
淡々とした口調で、男は答えました。
「でも、こんな状態が続いて3年になります。娘は、一生このままなのでしょうか・・ 私は、母親失格です・・・ どうしてもっと早く気付いてやれなかったのか!」
女は、もう何度も同じ言葉を使っていました。
「お母さん!しっかりして下さい。娘さんは、少しずつ回復に向かっています。以前は、何も話そうとしませんでしたが、最近は、彼の事をとても嬉しそうに話してくれますよ。少しだけですが、心を開いてくれた証拠でしょう。だから、お母さん!娘さんの事を信じて一緒にがんばりましょう。」
女は「そうですね」と一礼して、その場を去っていきました。
「・・先生!・・娘は、どうしたら・・・」
女は、疲れきった様子で、顔も伏せたままです。
「今は、時間をかけて見守るしかありません。薬もかなり強いものになっています。副作用もひどいですし、これ以上強い薬を投与するのは、危険です。」
淡々とした口調で、男は答えました。
「でも、こんな状態が続いて3年になります。娘は、一生このままなのでしょうか・・ 私は、母親失格です・・・ どうしてもっと早く気付いてやれなかったのか!」
女は、もう何度も同じ言葉を使っていました。
「お母さん!しっかりして下さい。娘さんは、少しずつ回復に向かっています。以前は、何も話そうとしませんでしたが、最近は、彼の事をとても嬉しそうに話してくれますよ。少しだけですが、心を開いてくれた証拠でしょう。だから、お母さん!娘さんの事を信じて一緒にがんばりましょう。」
女は「そうですね」と一礼して、その場を去っていきました。
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