殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐31
『止めて…』
グショ!!
佳奈美の付きが逃げ回るオニの皮膚を貫き肉を引き裂く。
『もう嫌だょ…』
ボキ…ブチブチ!!
背後からオニを襲い、手をオニの背中に食い込ませて、背骨を粉々に粉砕した。
『誰か…止めてよ…勇…助けて!!』
「ハッハッハ…!!!」
顔は笑っているのに涙を流していた。
そして佳奈美の通った道筋は血と死体で緑の森を彩っていた。
*
午後3時
「あいつ…一体何処まで行ったんだよ。」
勇は佳奈美の匂いと佳奈美に殺されたと思われるオニの死体を辿って森の中を進んでいた。
『さっきの戦闘といいこの死体の道といい…今の佳奈美は自我を失ってるな。
恐らくは…寄生されているオニに精神を乗っとられたかそうされかけてるんだろうな…』
そもそも半鬼とはオニの感染毒対して先天的に抗体を持っているものがなるものであるが感染毒を完全に押さえている訳では無い。
いわばオニとの融合状態とも言えるのだ。
そして半鬼には元々の本人の表の人格と寄生している裏の人格が存在している。
表の人格がショックを受けた時や弱っている時、そして生死の危機に直面すると裏の人格が出る事があるが勇達倒鬼衆は裏の人格をほぼ完全に押さえている為に裏の人格に精神を乗っとられる事は無い。
しかし半鬼になったばかりの者は裏の人格を上手く押さえる事が出来ずに暴走する事がある。
『暴走が長引く程表の人格は弱くなり終いには消えちまう…早くしねえと…』
グショ!!
佳奈美の付きが逃げ回るオニの皮膚を貫き肉を引き裂く。
『もう嫌だょ…』
ボキ…ブチブチ!!
背後からオニを襲い、手をオニの背中に食い込ませて、背骨を粉々に粉砕した。
『誰か…止めてよ…勇…助けて!!』
「ハッハッハ…!!!」
顔は笑っているのに涙を流していた。
そして佳奈美の通った道筋は血と死体で緑の森を彩っていた。
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午後3時
「あいつ…一体何処まで行ったんだよ。」
勇は佳奈美の匂いと佳奈美に殺されたと思われるオニの死体を辿って森の中を進んでいた。
『さっきの戦闘といいこの死体の道といい…今の佳奈美は自我を失ってるな。
恐らくは…寄生されているオニに精神を乗っとられたかそうされかけてるんだろうな…』
そもそも半鬼とはオニの感染毒対して先天的に抗体を持っているものがなるものであるが感染毒を完全に押さえている訳では無い。
いわばオニとの融合状態とも言えるのだ。
そして半鬼には元々の本人の表の人格と寄生している裏の人格が存在している。
表の人格がショックを受けた時や弱っている時、そして生死の危機に直面すると裏の人格が出る事があるが勇達倒鬼衆は裏の人格をほぼ完全に押さえている為に裏の人格に精神を乗っとられる事は無い。
しかし半鬼になったばかりの者は裏の人格を上手く押さえる事が出来ずに暴走する事がある。
『暴走が長引く程表の人格は弱くなり終いには消えちまう…早くしねえと…』
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