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チャット イズ スマイル 

[416]  湯島 朗  2006-03-12投稿
 私は、ただただ毎日が過ぎるのを祈っていた。学校でいじめにあって、それから・・・。そう。何もしたくなくなった。毎日、馬鹿の様にパソコンに向かい、無駄にゲームなどをしていた。ときたま、変なところにもたどりついた。

 ただ、私には居場所がなかった。


「美咲。」
 私の名を呼ぶ父の声。
「なに。」
 小さく返答した。
「美咲。このHPを見てみないか?」
 ドアの隙間から、紙切れが入ってくる。
****チャット イズ スマイル****
「父さんの知り合いでも、いじめられてる子をもつ人がいてね。その子がパソコンを見続けて見つ 
 けたHPなんだそうだ。しかも、それでまた明るい自分が取り戻せたんだとか。」
「そうなんだ。」
 簡単に返答しながら、つけていたインターネットに向かった。
『チャット イズ スマイル』
 検索欄にそう入れた。
「あった。」
 そこには、検索の通り、『チャット イズ スマイル』とあった。

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