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花子さんの殺人第?章〜結界〜

[575]  ミルク  2007-08-28投稿
「くっ……」
梓は、除霊用の札で必死に頭上にかざしていた。その横には、光輝がいた……。
「梓………大丈夫か?」
「え…………えぇ…それより…光輝は、絶対ここから出ないで!!光輝は、霊に取り付かれやすいから……」
「………あぁ。初めて会った時も…助けられたんだよな……」
「えぇ…」
梓に笑顔が戻った。


しかし!!その時、梓の顔が強張った……。


「!!」


『かーごめかーごめかーごのなーかのとーりぃはいーついーつでーあーうよーあーけーのばーんにつーるとかーめがすーべった…………………………後ろの…………………………正面…………………………だぁれぇ……』


「くっ…………あぁああああ…………」
梓が叫んだとたん結界が消えた……。
「梓!?」
「ハァハァハァ……………くっ!」
梓は、床に両手をついて息を荒くし、顔を歪ませた。
『やっと…………………………やっと……見つけた!!!』
「………あ、あなたは…こ、ここに…居ては…いけないの……」

『……………お前に……………お前になにがわかる…お前に………お前なんかに………………』

花子は、梓を睨みながら涙をみせた。

「花子ちゃん…あなたは…なにをしたいの?復讐をしたいの??友達がほしいの??」


『……復讐だ!!わたしは……変な能力があるというだけで気持ち悪がられ…虐められた……』

花子は、涙を流しながら言った。

「…つらかったね…」


「『!?』」

その言葉と涙にに花子と光輝は、驚いた…。

「………私もね…小学校の時、虐められたの…」

『!!!』

「ノートや教科書に[死ね][馬鹿][きもい][うざい]など書かれて破られ、靴を隠され、足を引っ掛けられて、給食には砂や虫を入れられたり、屋上から落とされそうになったりしたの…」

「『!?』」


花子は、泣いていた。


『死のうとは…思わなかったの?』

花子は、急に小学校低学年の子供の用な声を出した。







「思わなかった…」


『えっ?』



「私には………私には家族がいて私の事支えていてくれたから………」







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