MURASAME
平将門?
鎧武者は腹に突き刺さった羅候を引き抜くと腰に携えていた刀に手を掛けた。
鎧武者が刀に手が届くよりも速く、幸司は駆け出すと鎧武者の体を蹴りつけ跳ね飛ばした。
「お前が将門か。何がしたいんだか全くわからんが、とにかく東京都民の迷惑だ今すぐやめろ」
落ちていた羅候を突きつけ幸司は将門と思われる鎧武者に燦然と言い放った。
「む…村雨先輩」
「竜助、ちょっとそこで休んでろ。今俺が片付ける…」
幸司は羅候を構えた。
鎧武者の体から黒い蒸気のようなモノが溢れ出し、羅候に貫かれた腹部をその蒸気で包み込んだ。幸司は鎧武者に向かい疾走すると兜へ一直線に羅候の刃を叩き落とした。だが鎧武者は鎧を纏っているとは思えない素早さで刀を引き抜き羅候の刃をはじいた。
「ぐ…!」
刃は止まらず幸司を打ちつける。羅候が悲鳴をあげるように振動した。
幸司は鎧武者の斬撃の垣間を縫って羅候の刃をねじ込んだ。しかしその刃は腹部に垂れた鎖帷子によって阻まれた。
幸司は渾身の力を羅候の刃に上乗せし、再び鎧武者の体に斬りかかった。
鎧武者はその一撃を難なく受け流して幸司の体を吹き飛ばした。
「ぐ…!」
幸司は受け身をとったが間に合わずその場に倒れこんだ。
鎧武者がゆっくりと近づきその刃を幸司へ落とそうと刀を頭上へ降りかぶった。「羅殺剣!」
その言葉とともに羅候の刀身が砕け白光を発しながら巨大な光の刃が露出した。幸司は雄叫びとともにその刃を振るい、斬撃の衝撃波が鎧武者を飲み込み、首塚の奥へと吹き飛ばした。
鎧武者は腹に突き刺さった羅候を引き抜くと腰に携えていた刀に手を掛けた。
鎧武者が刀に手が届くよりも速く、幸司は駆け出すと鎧武者の体を蹴りつけ跳ね飛ばした。
「お前が将門か。何がしたいんだか全くわからんが、とにかく東京都民の迷惑だ今すぐやめろ」
落ちていた羅候を突きつけ幸司は将門と思われる鎧武者に燦然と言い放った。
「む…村雨先輩」
「竜助、ちょっとそこで休んでろ。今俺が片付ける…」
幸司は羅候を構えた。
鎧武者の体から黒い蒸気のようなモノが溢れ出し、羅候に貫かれた腹部をその蒸気で包み込んだ。幸司は鎧武者に向かい疾走すると兜へ一直線に羅候の刃を叩き落とした。だが鎧武者は鎧を纏っているとは思えない素早さで刀を引き抜き羅候の刃をはじいた。
「ぐ…!」
刃は止まらず幸司を打ちつける。羅候が悲鳴をあげるように振動した。
幸司は鎧武者の斬撃の垣間を縫って羅候の刃をねじ込んだ。しかしその刃は腹部に垂れた鎖帷子によって阻まれた。
幸司は渾身の力を羅候の刃に上乗せし、再び鎧武者の体に斬りかかった。
鎧武者はその一撃を難なく受け流して幸司の体を吹き飛ばした。
「ぐ…!」
幸司は受け身をとったが間に合わずその場に倒れこんだ。
鎧武者がゆっくりと近づきその刃を幸司へ落とそうと刀を頭上へ降りかぶった。「羅殺剣!」
その言葉とともに羅候の刀身が砕け白光を発しながら巨大な光の刃が露出した。幸司は雄叫びとともにその刃を振るい、斬撃の衝撃波が鎧武者を飲み込み、首塚の奥へと吹き飛ばした。
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