携帯小説!(PC版)

馬券師

[530]  ゴリオ  2007-08-29投稿
『ヤッさん、今日は何買ったん?』

岡田が発する

『あ〜ん!!!8―13だよ』

ヤッさんこと、安田が答える。

安田は7年間馬券だけで生活を立てている65才の古汚いオッサンだ。口癖は『夢は起きてる時に見るもんだよ』だ。口癖から分かるように穴馬券しか買わない。今まで当てた最高馬券は37102倍の穴券だ。それも去年のこの日、G1コンスタント杯である。


『ヤッさん〜さすがにそれはないよ。8番のトゥルードリームは10戦2勝、しかも新馬戦とたまたま勝った、G2だけだぜ。13番のキボウに限って言えば論外だ。単で509倍はいたいよ。陣営も出して後悔してるだろうに』

岡田は軽く鼻につくような言い方をした


『トゥルードリームは間違いねぇ。なぜか分かるか?』

『分かる訳ないでしょう』

『だからダメなんだよ』




















『アレは俺の馬だ。デビューからずっと追い掛けてきたが今日が1番いい』


『はぁ、来たらなんでもおごりますよ。ちなみに僕は1番人気と2番人気の連単です』




『はっ、若造が夢がねぇな。ホレ始まるぞ』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


《さぁコンスタント杯、最後の1頭

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