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彩…続

[224]  DICE  2007-08-30投稿
ご感想ありがとうございます。ご期待に添え、続きを書こうと思います。

オレは家の少し手前でバイクを止め、彩の元へ駆け寄った。オレの口が開いた時、彩は被せるように言った。『あたしねっ、あなたと付き合ってからの時間ホントに楽しかった。いろんな所行ったりいろんな事したり。ケドあんな終わりかたしちゃうなんてね。初恋は実らないってゆうのわホントなんだね。笑』彩は涙目で笑みを浮かべた。オレは思わず涙を流した。そしてオレは言った。
『彩……もう一度、もう一度だけチャンスをくれないか?』
彩は俯き下を向いた。
そして…
『ありがとう』
満面の笑みを浮かべ言葉を残して家の中へ入っていった。オレは止めることができなかった。あの『ありがとう』が復縁の意ではないことはわかっていた。

オレはあの言葉が忘れられない。あの笑顔の下に隠された限りない悲しみがあの言葉に含まれていた。


あれ以来オレは恋が出来ていない。なんとなくで付き合い、一人の女性を傷つけてしまった。本気で愛せる女性が現れてもあの言葉は忘れない。これはオレ自身の楔であり、ケジメでもあるから…

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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