夢現綜軌帳相樂使行 参
ラフィも肆之佐も、この時は予感すらなかったのだが、
亜鶴を迎えに行く途中、様々な事が起こる事になる。
━━━━━。
町まで遠いと言えど、1日2日も経る訳でもない。
肆之佐は手ぶらで出ようとしたのだが、
ラフィが「やっぱり握り飯は必要だ。」と言って聞かないので、
仕方なく出発は握り飯作りの後にする事にした。
ラフィはピクニックがしたかった。
「こう見えて私は、料理が好きなんだ。」と問うてもないのに笑いながら言うラフィなのだった。
「好きこそ物の上手なれ。とは言う、何とかの横好きとも言うが‥」
肆之佐は顎に手を当てながら虫の声の如く呟いた。
「━━━━…‥♪、ん?何か言ったか?」
どうやら聴こえては無かった様だ。多分。
「ラフィ。飯の握り方を知っているか?」
「?、しってるさ。力を入れて握るんだろ?そうしないと崩れちゃうからな!」
小さな溜め息を吐いた後に肆之佐は尋ねた。
「お前は、餅を作ろうとしているのか。」
「ははは。何を言ってるんだ?握り飯じゃないか。これは白米だぞ?」
どうやら、巫山戯[フザケ]てはないらしい。
「だとしたら、そうではない。こう握るのだ。」
肆之佐は手際良く握ってみせた。
━続く━
亜鶴を迎えに行く途中、様々な事が起こる事になる。
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町まで遠いと言えど、1日2日も経る訳でもない。
肆之佐は手ぶらで出ようとしたのだが、
ラフィが「やっぱり握り飯は必要だ。」と言って聞かないので、
仕方なく出発は握り飯作りの後にする事にした。
ラフィはピクニックがしたかった。
「こう見えて私は、料理が好きなんだ。」と問うてもないのに笑いながら言うラフィなのだった。
「好きこそ物の上手なれ。とは言う、何とかの横好きとも言うが‥」
肆之佐は顎に手を当てながら虫の声の如く呟いた。
「━━━━…‥♪、ん?何か言ったか?」
どうやら聴こえては無かった様だ。多分。
「ラフィ。飯の握り方を知っているか?」
「?、しってるさ。力を入れて握るんだろ?そうしないと崩れちゃうからな!」
小さな溜め息を吐いた後に肆之佐は尋ねた。
「お前は、餅を作ろうとしているのか。」
「ははは。何を言ってるんだ?握り飯じゃないか。これは白米だぞ?」
どうやら、巫山戯[フザケ]てはないらしい。
「だとしたら、そうではない。こう握るのだ。」
肆之佐は手際良く握ってみせた。
━続く━
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